TOKIOら周年組が底力、最新タレントパワー音楽編
日経エンタテインメント!
1位の嵐は、14年に『GUTS!』などシングル3作とアルバムを発売し、いずれも50万枚以上の大ヒット、5年連続で『NHK紅白歌合戦』の司会を務めた。デビュー15周年公演をハワイで行うなど、アニバーサリーイヤーとして盛り上がった。
2位の福山雅治は、5年ぶりのオリジナルアルバムの発表やドームツアー、台湾・香港公演、さらに自身初の男性限定ライブを実施。ドラマや映画の出演が評判だった前回調査よりスコアを落としたが、音楽活動面では充実している。
3位にはTOKIOが急上昇。デビュー20周年のベスト盤発売や、ジャニーズ初の野外ロックフェスへの参戦も大きな話題となった。彼らがユニークなのは、男性からの支持も強いことだ。
トップ30を見ると、5位のSMAP、12位のKinKi Kids、19位の関ジャニ∞、22位のタッキー&翼、29位のV6とジャニーズ勢が目立つ。各グループともCDをリリースしつつ、関ジャニ∞は『24時間テレビ37』(日テレ系)のメインパーソナリティーを務めたり、V6の岡田准一がNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に主演するなど、音楽以外でも活躍した。
元気なのはベテラン勢
4位と7位は、桑田佳祐と彼が所属するサザンオールスターズ。13年にグループが復活、14年は『NHK紅白歌合戦』にサプライズ出演した。特に10代から50代の男性で、桑田個人がサザンより高くなっている。エロから政治ネタまで幅広く音楽に還元できる懐の深さがカリスマ的に支持されているのではないだろうか。
他にも、ベテラン勢の復活が目立つ。11位の中島みゆきは、朝の連続テレビ小説『マッサン』の主題歌を担当し、年末には『紅白歌合戦』で歌唱と、NHK効果が顕著。デビュー25周年企画が多かった、DREAMS COME TRUEの吉田美和も27位と大きく伸びた。
若手では25位に神田沙也加、またトップ30圏外だがMay J.が105位から43位と『アナと雪の女王』コンビが大躍進した。一方で、前回まで急伸していたゴールデンボンバーときゃりーぱみゅぱみゅがランクを落としたが、どちらも10代では絶大な人気を保っている。
[調査概要]アーキテクト「タレントパワーランキング」調査(アーキテクト/http://www.talentsearch.jp/)からデータを入手 [調査方法]FAX調査 [実施時期]年4回(2月・5月・8月・11月) [調査地域]東京・千葉・埼玉・神奈川 [調査対象]タレントを一部入れ替えながら毎回1270組以上を調査 [回答者]アーキテクトの登録モニターより4400人を抽出(調査タレントを4グループに分割。10歳から59歳まで5歳きざみで男女それぞれ50人を抽出。60代は男女それぞれ50人抽出)。
●タレントに関する質問項目
A.各タレントの認知について、次の3段階から1つ選択してもらった。
(1)名前も顔も知っている (2)名前は知っているが、顔は思い浮かばない (3)このタレントを知らない
B.設問「A」で「(1)名前も顔も知っている」と回答したタレントに対して、「そのタレントがテレビ・映画・雑誌・DVDなどに出ていると関心があるか(見たい・聴きたい・知りたい)」を、次の4段階から1つ選択してもらった。
(1)とても見たい・聴きたい・知りたい (2)見たい・聴きたい・知りたい (3)見たくない・聴きたくない・知りたくない (4)まったく見たくない・聴きたくない・知りたくない
●認知度、関心度、タレントパワースコアの算出方法
認知度:質問Aで、「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の割合(%)。
関心度:質問Bで、「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」か「(2)見たい・聴きたい・知りたい」と回答した人の合計値(%)。算出母数は質問Aで「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の数。
タレントパワースコア:「認知度」と「関心度」を掛け合わせた値。そのタレントに、どれだけの人たちが引きつけられているか、「人気度」を示す指数。タレントが人々を引きつける力(=タレントパワー)の指標とした。具体的には、「認知度」に「関心度」の加重ポイント(「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」に「(2)見たい・聴きたい・知りたい」の1/3を加えた合計値)を乗じて算出した。
※ 上記方法で算出した2015年2月時点でのデータを2015年版、2014年2月時点でのデータを2014年版としている。タレントパワースコアは小数点第2位で四捨五入。順位は小数点第2位以下も含めてつけた。
(ライター つのはず誠)
[日経エンタテインメント! 2015年6月号の記事を再構成]
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