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阿部寛が三連覇達成 最新タレントパワー男優編 日経エンタテインメント!

2015/6/29

今のエンタテインメント界で、多くの人を引き付けているのは誰か。新たなけん引力となるような次世代ホープにはどのような人たちがいるのか。日経エンタテインメント!では、2008年から年1回、「タレントパワーランキング」を発表している。アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。男優のタレントパワーは、阿部寛が3年連続で第1位に。TOP30のうち半数を占めるジャニーズでは、嵐が圧倒的な強さ。話題作に主演した小栗旬がスコアを伸ばし、CM露出の多かった西島秀俊は、初登場となった。

不動の1位は阿部寛。2015年からパワースコアこそ下げたものの、ドラマがなかったなかでの首位キープは、毎年10社前後のCMに出続けている存在感のたまものだ。モントリオール世界映画祭を席巻した映画『ふしぎな岬の物語』をはじめ出演作の評価も高く、今後、誰がこの牙城を崩すのかも注目といえそうだ。

続いて、2位から4位には嵐のメンバーがランクイン。大野智は、2014年4月期に『死神くん』で2年ぶりに連ドラ主演。秋以降は嵐結成15周年の特番で見せた涙で好感度を上げ、5位から2位に浮上した。同じく2014年4月期に連ドラ主演した二宮和也もランクアップ。一方、2014年に連ドラのなかった櫻井翔が、順位こそキープしたもののパワースコアを下げたことから、連ドラ出演による露出の影響が見て取れる。嵐は6位に相葉雅紀、8位に松本潤も続き、グループとしての揺るがぬ強さを感じさせた。

5位には、2013年の『半沢直樹』をきっかけに急上昇を果たした堺雅人。2014年の俳優業は単発ドラマのみだったが、2013年の“半沢ブーム”の影響がいまだ続いているようだ。

■小栗、玉木ら連ドラ組が上昇

30位までの男優で大きく順位を上げたのは、小栗旬、城島茂、生田斗真、松岡昌宏、玉木宏。小栗は連続ドラマ『信長協奏曲コンツェルト』で高校生と織田信長の2役を演じ話題に。玉木は綾瀬はるか主演の『きょうは会社休みます。』で久しぶりの恋愛ドラマ出演。どちらも、改めて女性層からの支持を集めた。生田は、小栗とのタッグも注目された久しぶりの主演連ドラ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』主演で32位から24位にアップ。2015年はこの後も主演映画が2本続き、さらなる上昇が注目される。2014年がデビュー20周年イヤーだったTOKIOは、城島と松岡が浮上、長瀬智也と山口達也が横ばい、国分太一が大きく順位を下げた。

上位の顔ぶれにさほど大きな変化のない男優界だが、その中で今回急浮上したのが次点の西島秀俊。2013年からCM契約数が増加、2014年は激しいアクションが見どころの連ドラ『MOZU』に2シーズンにわたり主演し、56位から31位へと躍進。2015年も『MOZU』の映画版などが控えており、どこまでランクアップするか注目される。

■「色気」「子役発」「アクの強さ」若手~中堅まで個性派が上昇

男優の急上昇ランキングを見ると、1~3位が東出昌大、福士蒼汰、鈴木亮平と、NHK朝ドラ出演者の躍進ぶりが一目瞭然。幅広い層に訴える朝ドラの影響力の高さをデータが示している。

一方で、独特なキャラクターや次々と話題作に呼ばれるバイプレーヤーぶりで、その順位を大きく上げた“超個性派”が並ぶのも特徴だ。

スコアを6ポイント伸ばし、全タレントでも21位の伸びだった斎藤工の武器は色気。2014年7月期放送の『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で上戸彩の不倫相手を演じ注目度が上昇。2015年4月期は、恋愛モノの『医師たちの恋愛事情』で主演。映画に詳しいなど、マニアックな性質もウケている。

9位の池松壮亮は、西島秀俊主演の『MOZU』シリーズで得体の知れない殺人者役を好演。2014年は『紙の月』など8本の映画にも出演しており、演技派子役のイメージから完全に脱皮し、本格派俳優としての存在感を高めている。2014年11月公開の主演映画『寄生獣』をはじめ、2014年は9本、2015年も既に8本の映画出演が決まっている染谷将太も大きくスコアを上げた。

『俺のダンディズム』で連ドラ初主演を果たし、“ポスト香川照之”の異名をとる滝藤賢一も、ブレイクのきっかけとなった『半沢直樹』以降、出演作が途切れず一気に上昇した。

『軍師官兵衛』『HERO』『信長協奏曲』と話題作への出演が続いた濱田岳、トークの面白さも注目され『新解釈・日本史』で連ドラ初主演を果たしたムロツヨシ、『信長協奏曲』での悪役やドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』など振り幅が広がった山田孝之もスコアを伸ばした。

【調査方法/ランキング作成方法】
[調査概要]アーキテクト「タレントパワーランキング」調査(アーキテクト/http://www.talentsearch.jp/)からデータを入手 [調査方法]FAX調査 [実施時期]年4回(2月・5月・8月・11月) [調査地域]東京・千葉・埼玉・神奈川 [調査対象]タレントを一部入れ替えながら毎回1270組以上を調査 [回答者]アーキテクトの登録モニターより4400人を抽出(調査タレントを4グループに分割。10歳から59歳まで5歳きざみで男女それぞれ50人を抽出。60代は男女それぞれ50人抽出)。

●タレントに関する質問項目
A.各タレントの認知について、次の3段階から1つ選択してもらった。
(1)名前も顔も知っている (2)名前は知っているが、顔は思い浮かばない (3)このタレントを知らない
B.設問「A」で「(1)名前も顔も知っている」と回答したタレントに対して、「そのタレントがテレビ・映画・雑誌・DVDなどに出ていると関心があるか(見たい・聴きたい・知りたい)」を、次の4段階から1つ選択してもらった。
(1)とても見たい・聴きたい・知りたい (2)見たい・聴きたい・知りたい (3)見たくない・聴きたくない・知りたくない (4)まったく見たくない・聴きたくない・知りたくない

●認知度、関心度、タレントパワースコアの算出方法
認知度:質問Aで、「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の割合(%)。
関心度:質問Bで、「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」か「(2)見たい・聴きたい・知りたい」と回答した人の合計値(%)。算出母数は質問Aで「(1)名前も顔も知っている」と回答した人の数。

タレントパワースコア:「認知度」と「関心度」を掛け合わせた値。そのタレントに、どれだけの人たちが引きつけられているか、「人気度」を示す指数。タレントが人々を引きつける力(=タレントパワー)の指標とした。具体的には、「認知度」に「関心度」の加重ポイント(「(1)とても見たい・聴きたい・知りたい」に「(2)見たい・聴きたい・知りたい」の1/3を加えた合計値)を乗じて算出した。

※ 上記方法で算出した2015年2月時点でのデータを2015年版、2014年2月時点でのデータを2014年版としている。タレントパワースコアは小数点第2位で四捨五入。順位は小数点第2位以下も含めてつけた。

(ライター 関亜沙美)

[日経エンタテインメント! 2015年6月号の記事を基に再構成]

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