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昔話や古典、「ギャル語」でエンタメ

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「これ割と昔めな感じなんだけどあるところにシア充なジーバーがいた的な感じ?」――。女子中高生が使うスラング「ギャル語」で昔話を語ったり授業に取り入れたり、教育からエンタメまでギャル語の活用の場が広がっている。面白くわかりやすく伝えるツールの一つとして「ギャル語」がじわり「キてる」ようだ。

国語塾でも活用

「なにこの桃えげつくない?」「なんか川で洗濯してたら『ジャスティスウェーイ』って流れてきたんだよね。パクつこう」。若い男女が「ギャル語」で語っているのは昔話「桃太郎」の一節。おばあさんが川から流れてきた桃を持ち帰り食べようとしている瞬間だ。

子供向けの昔話アニメをギャル語でアフレコした動画が、ドワンゴが運営する動画サイト「ニコニコ動画」に投稿され話題を集めている。投稿したのは東京・品川の小山内幸之助さん(21)だ。

小山内さんは2012年からユーチューブなど動画サイトに友人と組んで一発ギャグを披露したり替え歌を歌ってみたりした様子を投稿するように。「受験が終わって時間があったので暇つぶしで始めたらはまった」

どうせやるならもっと多くの人に見てもらいたい、笑ってほしいと試行錯誤を重ねた。なかでも一番反響があったのはかわいらしいキャラクターに「絶対言わないような発言」をさせるアフレコだった。ギャップが「ウける」とわかり、「昔話×ギャル語」のコラボを思いついたという。

インターネットで話題となっているギャル語を調べてセリフに盛り込む。企画から途中に挟むラップなどの作曲まで小山内さんが中心となって手掛けるが、女性の声や編曲はそれらを得意とする動画投稿者と交流サイトなどを通じて、共同で作品を作り上げた。

東京・豊島の女子大生(19)は「友達から教えられて見た。単なるアフレコだったらここまではやらない。ラップやアニメーションをしっかり作り込んでいて何回見ても面白い」と話す。

学びの場でも女子中高生が使いこなすはやりことばが活用されている。国語専門塾「ニコラ」(東京・杉並)では、現代文や古文などの筆者の意図を理解するために自分のことばに置き換えて表現する指導に力を入れている。

ある日の授業で同塾代表の高橋麻樹子さんが取り上げたのは古典「今昔物語」。高橋さんの「『外に逃げ去りてぞ笑ひける』の『笑ひける』はどういう笑い方なのかな」という問いに、女子高生、山本結智さん(15)「『じわる』じゃない」と答えた。

「じわる」は笑いがじわじわこみ上げてきたという意味。山本さんに聞くと友人間でのやり取りに最近よく登場するようになったことばらしい。高橋さんは「『じわる』を使った現代文を古文に訳してみようか」と山本さんに問いかけ、授業を進めていった。高橋さんは「暗記するのではなく、作者の意図を自分のことばで表現しようとすると理解も早い」とみる。

ビッグバンを説明

宇宙の謎についてわかりやすく伝えようと女子中高生もよく使うネット発のはやりことばを活用する理学博士も。高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の多田将准教授(44)は学校などでの講演に精力的に取り組む。

「東京カルチャーカルチャー」(東京・江東)での講演では「リア充」「ボッチ」といったことばを織り交ぜつつパワーポイントの資料で顔文字を表示し、ブラックホールやビッグバンについて説明した。「学者は専門家が集う学会のように分かっている前提で話してしまいがち。相手が興味を持ちやすい身近なことばなどに置き換えて伝えるよう心がけている」

ネット用語をアレンジしたり昔はやったことばを「イケてる」と再び使い始めたり「ギャル語」は進化を続ける。千葉市の女子高生(17)は「女子高生でも使いこなせている自信がある子はいない。だから新鮮なのかも」という。若い世代を引き付けるツールとして「ギャル語」の活用の場はさらに広がるかもしれない。(鷹巣有希)

[日経MJ2015年5月25日付]

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