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クレジット決済に潜む「時差」の落とし穴 キャッシュレス時代のマネー活用術(4)

2015/5/26

今月はキャッシュレス決済、つまり現金を必要としない買い物について考えてみました。クレジットカードと電子マネーのどちらも、これからの時代に今よりも普及することは間違いなく、その利用方法を真剣に考えてみる必要があります。

今週はまとめとして、貯金できる家計にするための注意点をまとめてみます。クレジットカードも電子マネーも、便利に使うほど、実は貯金しにくくなってしまうのです。

■便利な消費は「ためる」家計の敵

私たちは「便利」を味わってしまうと、そこからなかなか戻れなくなります。

文字通り便利なお店であるコンビニエンスストアはスーパーマーケットより割高な場合もありますが、アクセスの良さや24時間営業といった利便性に負けて、ついつい買い物してしまいます。

家計における「便利」は、貯金をしようとする家計にとっては大敵です。便利は、賢く節約と結びつけたいものです。たとえばネットショップで徹底的に最安値を探すのは便利が節約につながる好例です。

それではクレジットカードの「便利」と、電子マネーの「便利」の落とし穴はなんでしょうか。

■クレジット決済の難しさは「タイムラグ」

クレジットカードの便利について注意すべきは「タイムラグ」です。その場で現金がなくても買い物できるからこそ、私たちはムダづかいをしてしまいます。分割払いは利息がかかるので必ず一括払いを利用しよう、と前の回でアドバイスしましたが、「タイムラグ」の危険性はそれだけではありません。

クレジットカードの支払いは翌月になったり翌々月になったりします。利用店舗やクレジットカード会社ごとの締め日の違いなどにより起きますが「あれ、今月は思ったより少なかった」「今月は思ったより多いな」ということが起こります。

携帯電話料金などは毎月同額かかる固定費なので「毎月かかるもの」と捉えて家計管理すればいいのですが、スポットで買い物した費用の引き落としが実際に使っていない翌月や翌々月にバラバラとかかってくるのがクレジットカードというキャッシュレス決済の難しさなのです。

いくらクレジットカードがキャッシュレスといっても、いつかはお金を払う痛みを感じなければなりません。消費という喜びと支払いという痛みの感覚に「タイムラグ」ができても、ちゃんとお金を使ったことを意識するようにしなければ、私たちはお金をためる習慣につながらないのです。

理想的には、クレジットカードで決済したら同額をクレジットカード支払口座に入金しておくことが考えられます。しかし、支払口座と給与振込口座は同一であることが多く、また手間がかかるようなルールは続かないのがオチです。

かといって、「負担が均一になるから」とリボ払いを選ぶと、便利どころか高い金利を払うことになりますので、これも利用は禁物です。支払いが大きくなりそうな月については確実に備えておきましょう。旅行の翌月や大きな買い物をした月から実際の支払い月までは毎日の買い物においてもムダづかいを抑えた生活を送りましょう。

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