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疲れが抜けない「副腎疲労」、回復助けるサプリとは

ギブアップ寸前ならCoQ10とαリポ酸

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス
忙しい日々のなか、健康のため、若々しさアップのためにサプリメントを活用するビジネスパーソンは多いはず。でも、そのサプリメントが体内で十分に力を発揮していないとしたら? いま注目の理論「分子整合栄養医学」をもとに、松倉クリニック&メディカルスパの松倉知之院長があなたにとって本当に必要な栄養素と、"本当に効く"サプリメントのとりかたを提案します。

疲れが抜けにくいあなたは「副腎疲労」の可能性あり

異動や転勤など、年度替わりに伴う環境変化に対応し、日々がんばっているあなた。そろそろ、疲れが出てきていませんか? 最近、次のような自覚症状を感じていたら要注意です。

・疲れが抜けにくく、午前中からだるい
・集中力が低下して頭が回らない
・性欲がなくなってきた
・めまいが起こる
・やる気が出ない、動きたくない

今回は働き盛りのみなさんに気をつけてほしい「副腎疲労」という不調の対策について解説しましょう。

副腎疲労の疲れは3段階で進行する

ストレスにさらされる期間が続いたり、疲労が蓄積したりすると、それらに対抗するためのホルモンを分泌していた副腎はオーバーワークの状態になってしまいます。すると、今度は副腎からコルチゾールが分泌できなくなり、必要量を確保できなくなります(成人の場合、朝8~10時に血液検査をしたときの血中コルチゾールの基準値は4.0~23.3ug/mL)。このような状態を"副腎疲労"と呼んでいます。

日本ではあまりなじみのない言葉ですが、欧米では抗加齢医学の分野で「アドレナル・ファティーグ」としてすでに認知されている疾患です。

副腎疲労を起こした人は「動きたくない」というより「動けない」状態に近いのが特徴です。かなりの疲労感や、強いめまいなどがあり、仕事中に突然倒れてしまうこともあります。医療機関に行けば、コルチゾールの値を血液検査で調べることによって副腎の機能が低下していないかどうかを確かめることができます。ですが、自分では気付きにくく、もしかしたら「気のせい」と見過ごしていることが多いと考えられます。

副腎疲労は、おおまかには次のように推移していきます。

 第1段階 コルチゾールが過剰に分泌される
 ストレスを感じるものの、やる気を動員すれば仕事などに立ち向かっていける状態。コルチゾールの分泌量は増えているため、副腎には知らず知らずのうちに負担がかかっています。副腎でコルチゾールを増産していくと、共通の材料であるコレステロールから作られる男性ホルモン(テストステロン)が減少し、男女ともに性欲が減退していきます。感情の浮き沈みが激しくなったり、不眠気味になったりします。女性の場合は、テストステロンから生成される女性ホルモン(エストロゲン)も減少することがわかっています。そのため、30代、40代でも更年期のような不定愁訴(イライラ、うつうつ、ほてり、冷えなど)が現れます。

 第2段階 コルチゾールが徐々に分泌されにくくなる
 副腎のオーバーワークによりコルチゾールを産生する能力が低下すると、やる気や集中力が低下し、さらにストレスを感じやすくなる悪循環が始まります。

 第3段階 コルチゾールがほとんど分泌されなくなる
 副腎疲労の状態になります。突発的に倒れる、起き上がることができなくなる、強いめまいが起こる、うつ病のような状態になるなど、社会生活が困難な状態に。本来、コルチゾールは起床時に最も多く作られますが、分泌が低下するために朝起きられず、やる気のスイッチも入らなくなってしまいます。

疲労回復は「TCAサイクル」を助けるサプリを

前述した第2段階目に差し掛かった頃には、必ず自覚症状が出てきます。以前に比べて「疲れがとれない」「やる気が出ない」と気になり始めたら、早めにサプリメントを活用してみましょう。

副腎がためこんでしまった疲労を回復させるためには、私たちの体を動かすエネルギーを作る「TCAサイクル」(エネルギー産生サイクル)を動かすことを知っておくといいでしょう。

この仕組みは細胞の中に存在する、ミトコンドリアという器官の中で起こる化学反応です。私たちが食事からとるエネルギー源である糖、アミノ酸、脂質はすべてTCAサイクルに取り込まれ、最終的にエネルギーに変換されます。

副腎の疲れを取るためには、TCAサイクルを回す能力を高めることが大切です。サプリメントとして有効なのは、ミトコンドリア内での化学反応を強力に推し進める補酵素として働く「コエンザイムQ10(CoQ10)」と「αリポ酸」です。両者を組み合わせると、最強のコンビです。どちらも体内では合成できないので、サプリメントで積極的に摂取すると良いでしょう。

セットでの摂取がおすすめ

私のクリニックでは患者さんの体調を見ながらCoQ10は300~600mg、αリポ酸は150~300mg(いずれも1日当たり)を処方しています。市販のサプリメントは含有量こそ少なめではありますが、疲れがかなりたまっていると感じている人ならば、活用しない手はありません。CoQ10とαリポ酸は、どちらか一方が不足しても、サイクルがうまく働かずにエネルギー不足になってしまいやすいのでセットでとることをお勧めします。

ちなみに、CoQ10は油に溶けやすい性質(脂溶性)があるため、胃の中に食べ物が入っている食後に摂ると良いとされています。また、遺伝的要因によるといわれていますが、αリポ酸の摂取によって低血糖を起こす方がいるので、もし飲んでいる間に体調を崩すことがありましたら、医療機関を受診してください。

2つのサプリメントを効果的に体内で働かせるためには、やはり「たんぱく質」と「ビタミンB群」が体の中に足りていることも不可欠。体内ホルモンの材料となるたんぱく質、さらに、エネルギーを生み出すためのビタミンB群は、普段の食事からもたっぷりとるように意識してください。ちなみに、ビタミンB群は食事とサプリメントとを合わせて1日当たり4000mgを目標に取ることをお勧めしています。

(まとめ:柳本 操=フリーライター)

Profile 松倉 知之(まつくら ともゆき)
松倉クリニック&メディカルスパ(東京都渋谷区)院長・医師
1962年東京生まれ。88年北里大学医学部卒業、同大形成外科勤務。99年より現職。ボトックス、ブルーピール、レチノイン酸などを日本に導入したことで知られる。一人ひとりの患者に結果の出る最良の治療法を提示することを信条とする。日本形成外科学会・日本美容外科学会・日本整形外科学会・国際形成外科学会専門医、医学博士。

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