「二子玉川ライズ」は第2期エリアこそが本当の姿

日経トレンディネット

東京・二子玉川の商業施設「二子玉川ライズ」の第2期エリア「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」(以下、テラスマーケット)が開業した。まず、2015年4月24日にシネマコンプレックスやフィットネスクラブ、飲食店、雑貨店がオープン。続く5月3日には「TSUTAYA」を運営するCCCが手がける生活提案型家電店「二子玉川 蔦屋家電」が開業した。さらに7月には、隣接する高層ビルの上層階にホテルがオープンする予定だ。

「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」は二子玉川駅から二子玉川公園までつながる歩行者専用道路(リボンストリート)の左右に分かれている。写真は低層棟
シネコン「109シネマズ二子玉川」ではフットレストや電動リクライニング機能、座席備え付けのハンガーまで設けた「グランド・エグゼクティブシート」(左)や専用テーブル付きでリクライニングもできる「エグゼクティブシート」(右)を用意

スペイン王室御用達ストアなど食の店がユニーク

この施設でまず注目なのが、ユニークな食の店舗がそろっていること。日本初出店のスペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ」や産直野菜と加工食品、キッチン雑貨などを組み合わせて提案する「ガーデンズマルシェ」、楽天市場で人気のスイーツなどを販売する「楽天カフェ」、スープストックトーキョーを運営するスマイルズが手がけるレストラン「100本のスプーン」といった具合だ。

スペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ」。総菜やパン、スイーツ、加工食品(生ハムやチーズ、缶詰、ワインなど)を販売
マヨルカのベーカリーコーナーではスペイン・マヨルカ島の伝統的な菓子「エンサイマーダ」などを販売

「ガーデンズマルシェ」は産直野菜のマルシェをメインに加工食品や食器、テーブルグリーンなどを展開
米国シアトル発のシナモンロール専門店「シナボン」はショッピングセンターには初出店

「100本のスプーン」はお子様ランチのようなプレートやハンバーグ、ナポリタンなどが食べられる“新感覚ファミレス”
楽天市場の人気スイーツが楽しめる「楽天カフェ」は渋谷に続いて2店舗目

ニューヨーク発のカジュアルアメリカンレストラン「バビーズ」はパイが名物

物販では溶接が体験できるDIYショップが面白い。そのほか、「ザラホーム」「アクタス」など人気のインテリア雑貨ショップが出店している。

テラスマーケットは二子玉川駅から二子玉川公園までつながる歩行者専用道路沿いに位置している。街区のデザイン監修は第1期と同様、英国のコンラン&パートナーズが担当。施設は多摩川の河岸段丘や等々力渓谷をイメージしたデザインを採用している。

DIY専門店「DIY FACTORY」では溶接のワークショップも開催
インテリアショップ「アクタス」は858平方メートルの広いスペースで展開。関東最大となる子供家具コーナーがある一方、奥には大人向けのハイエンドな家具もある
ユナイテッドアローズが展開する「EN ROUTE(アンルート)」は“ファッションとスポーツを同じ感覚で楽しむ”をコンセプトにしたセレクトショップ
「ザラホーム」は子連れ利用を想定して通路が広め

驚くのは、低層棟の屋上がほとんど緑化されていること。その面積は約6000平方メートルにもなる。大きな池や菜園、広々とした芝生の広場があり、商業施設とは思えない空間が広がる。公園が新たにできたような印象だ。

二子玉川ライズのコンセプトは自然環境と調和した街づくり。だが、第1期は高層の商業ビルがメーンだったため、コンセプトと乖離(かいり)しているように感じていた。しかし、今回の第2期エリア開業で、いよいよ“本当の姿”を現し始めた。

デザインは多摩川の河岸段丘や等々力渓谷をイメージ
多摩川の生態系を学べるビオトープ「めだかの池」

(日経トレンディネット 山下奉仁)

[日経トレンディネット 2015年4月24日付の記事を基に再構成]