田舎の実家は隣家に売る 空き家バンクの利用も

日経マネー

親が亡くなり、実家を相続することになったが、既に自宅は別にある。実家を売却、あるいは賃貸に出すにはどうすればいいか。都心の人気エリア、市街地周辺、田舎の3つに分けて考えてみよう。

都心の一等地や「住みたい街ランキング」常連のエリアの実家を相続した人は、相続税の心配はあっても活用(処分)に困ることはないだろう。とはいえ盲点もある。実家が借地権付き物件だった場合だ。売却の相談を持ちかけたら地主に難色を示された、あるいは多額の承諾料を要求され、やむなく断念したという話をしばしば耳にする。

一つのソリューションになり得るのが、不動産情報紹介サイト「東京R不動産」を運営するSPEAC(スピーク)のビジネスだ。同社では「当初5年分の賃料程度の設計料と工事費」(同社取締役・宮部浩幸さん)を目安に古い民家のリノベーションを提案している。一軒家・アパートを合わせて十数軒の実績があるが、「当初募集で入居者が見つからなかったことはない」(同)という。

イラスト:深川直美

同社のリノベーションの特徴は、元の建物や庭、年代物ならではの雰囲気を生かしつつ、オフィス兼住宅やファミリー層などターゲットを明確にした設計。さらにネット上での情報公開のタイミングに細心の注意を払うなど徹底した宣伝戦略も奏功しているようだ。

神戸R不動産、福岡R不動産といった姉妹サイトもあり、同社と協力関係にある企業が該当エリアで同様の活動を始めている。

上の写真は東京・世田谷区内の木造平屋(72平方メートル)を、子育てファミリーの利用をイメージしてリノベーションした例。元の家屋は1930年代の建築で、趣ある中庭がよく見えるように壁を取り払い、水回りやキッチンを使いやすい位置に変更した。現在は駐車場込みで、月額約23万円で貸し出している。
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
次のページ
市街地にはニーズがある
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし