スゴ腕投信どう探す 運用年数やリターンに注目

日本株が活況になる中、将来に向けて資産形成に乗り出そうと考えている人も少なくないだろう。そんな投資初心者の入り口となる代表的な金融商品がプロに運用を任せる投資信託だ。ただ5千本を超えるファンドから何を買うかは頭を悩ますところ。「スゴ腕投信」を見つけ出すための方法や注目点を探ってみた。

「投信を探してみたら、無尽蔵に出てきた。優劣をつけられない」。東京都内に住む男性会社員(42)はため息をつく。2014年に開始した少額投資非課税制度(NISA)を機に投資を始めようと考えているが、選択肢が多すぎて初めの一歩が踏み出せない。

投信は投資家から小口資金を集め、運用会社が株や債券などで運用する金融商品だ。誰でも買える公募投信は、株式を中心に投資する株式投信と安全資産とされる国債などに投資する公社債投信に大別できる。

投資信託協会によると、公募投信は全部で5593本あり、このうち96%の5378本が株式投信。東京証券取引所に上場する株式銘柄数の約1.5倍の多さだ。内訳をみると、海外債券型(1190本)が最も多く、国内株式型(947本)や海外株式型(773本)が続く(グラフA)。

選択肢が多彩なだけに銘柄選びは簡単でない。まずは情報収集が大切だ。

運用各社は自社の個別ファンドの情報をホームページで紹介している。これらを網羅的にまとめたのが、投信協会がホームページ上で提供する「投信総合検索ライブラリー」だ。

公募投信について株価に相当する基準価格や騰落率、規模を示す純資産残高、残高にかかる手数料率など主要情報を確認できる。大半のファンドで特色や運用方針をまとめた目論見書を参照できるほか、ランキングも見ることができる。

次に、集めたファンドの情報のどこに注目するか。ファイナンシャルプランナー(FP)に重要なポイントを聞くと、運用年数とトータルリターン(総収益)を挙げる意見が多かった。

運用年数は運用開始日を意味する「設定日」から調べる。年数が長いほど相場の様々な局面を乗り切ってきたと考えられ、実力のある投信の目安は10年以上とされる。FP会社ガイアの岩切智子氏は「年数が長いファンドは過去の相場下落や回復局面での値動きを詳しく調べられる」と話す。

トータルリターンは、基準価格と保有者に払った分配金(株式の配当に相当)を通算したファンドの損益だ。1万円で購入した投信が1年間で1万300円に値上がりし、年間で200円の分配金を受け取った場合、年率のトータルリターンは5%と示される。

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