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「徹子の部屋」収録見るには…テレビ業界の大疑問 日経エンタテインメント!

2015/5/18

テレビ、映画、CM、芸能界…これっていったいどうなっているの。いつも私たちを楽しませてくれるエンタテインメント(エンタ)業界には疑問がいっぱい。そこで日経エンタテインメント!編集部が関係者に直接取材したり、データを集めたりして、独自に調べました。知り合いに話したくなるような情報が盛りだくさん。今回は「テレビ編」です。
【Q1】国民的人気番組『笑点』は年に6回視聴率が落ちる?

これは本当の話。『笑点』(日本テレビ系)とNHK総合の『大相撲中継』はメーン視聴者が年配層で放送時間が重なる。大相撲は初場所、春場所、夏場所、名古屋場所、秋場所、九州場所と年6回開催されるが、この時期『笑点』の視聴率は少し落ちてしまう。完全に視聴者を奪い合っている形だ。

※視聴率はビデオリサーチ関東地区の数字

一方で、上のグラフを見て分かるのは、もともとの『笑点』の視聴率の高さ。20%台は珍しくなく、相撲中継があっても15%前後をキープしている。日本テレビの好調が続く中、特に日曜日は『ザ! 鉄腕!DASH!!』や『世界の果てまでイッテQ!』などが毎週のように視聴率20%超えを記録。

その皮切りとなるのが『笑点』で、近年視聴率は上昇傾向にある。番組が始まったのは1966年。2015年で50年目に突入する長寿番組が、ここにきてますます盛り上がりを見せるのは奇跡の一言といえよう。

大相撲も今年の初場所で横綱の白鵬が史上単独最多33回目の優勝を達成。春場所も優勝し記録を更新するなど話題となっている。さらに遠藤をはじめとする若手力士の台頭で、若い層を取り込み人気が再燃。視聴率もしっかりと上がってきており、週末には15%前後を記録している。

相乗効果のように2番組が視聴率をアップさせる中、『笑点』で落語家たちの粋な笑いを取るか、『大相撲中継』で白熱する戦いに手に汗握るか。日曜の夕方、さあ、どちらを選ぶ?

【Q2】大物芸人が地方局の番組に回帰中?

関西を中心に、大物芸人のローカル番組出演が増えている。ダウンタウンの松本人志も2014年10月から関西ローカルへの初単独出演番組を始めた。

バナナマンも東海地方で『オトナ養成所 バナナスクール』(東海テレビ)に出演中。同局の佐野雅彦プロデューサーは、本人たちの魅力を存分に届けられること、枠からはみ出す空気感をキー局の番組以上に出せていることがローカル番組の魅力と語る。「バナナマンさんを中心に現場が楽しんでいるのが画面から伝わるよう心がけています。ゴールデンやプライム帯への実験番組との意味合いが強いキー局の深夜番組では近年なかなかないと思います」(佐野プロデューサー)。

ローカル番組の多くはDVD化されている。芸人たちの素の魅力に触れられるコンテンツとしても価値があると言えそうだ。

ジュニアとゲストが、名古屋の名物居酒屋で本気で飲みつつトークを。不定期で放送
バナナマンが大人になるため、大島麻衣と様々なことに挑戦。毎週火曜深夜0時30分

【Q3】DASH島はどこにある? ホームページにヒントがあった…
HPには「大小二つの島からなる無人島。二つの島は土砂が溜まってできた洲でつながり、面積は0.45平方キロメートルで東京ドーム10個分。山の高さは標高174メートルで横浜ベイブリッジほど。かつて人が住んでいたが、昭和40年代に無人島となり」と書かれている

TOKIO出演の『ザ!鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)。2012年に始まったのが、「DASH島」企画だ。とある場所にある無人島を、「DASH村」をはじめとするこれまでの数々の企画で得た技と知恵を駆使して開拓している。番組公式ホームページを見ると、DASH島専用のコーナーがあり、開拓の歴史が刻まれているとともに、島の情報が表記されている。

企画スタート時には局から、舞台となる島が比較的暖かい地方にあることなどが発表された。与えられた情報を基に、ネットではさっそく島探しが始まり、瀬戸内海にある愛媛県の由利島(ゆりじま)でないか、という意見が多数上がっている。確かにホームページの島のイラスト図と島の実景写真はウリ二つだが…。

実は由利島は、日テレとは浅からぬ縁がある。90年代に人気を博したバラエティー番組『進ぬ! 電波少年』で「無人島脱出企画」が行われた際、撮影に使われたのがこの島なのだ。十数年の時を経て、由利島が再び人気バラエティー番組の舞台となっているのか。番組内でその真相が明らかになる日は来るのだろうか。

【Q4】『徹子の部屋』の収録はどうしたら見られる?

1976年にスタートし、2015年で放送40年目を迎えたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。放送を見ていると、ときおり観客がいることが分かる。しかし番組内で観覧募集の告知テロップが流れることはない。さらに番組ホームページを確認したところ、観覧の申し込みを受け付けてもいなかった。一体どうすれば番組の収録を見に行くことができるのだろうか…。

問い合わせたところ、テレビ朝日宛に『徹子の部屋』観覧希望のはがきを送るしかないそうだ。必要なのは、住所・名前・年齢・連絡先・希望人数など。観覧時には、徹子さんとゲストを囲んでの記念写真撮影もあるとか。確かにこの特典は魅力的だが…。タイミングにもよるが、運が良ければすぐ見られることもあるという。ただし基本的には当選の連絡まで半年、もしくはそれ以上かかると思っておいたほうがいい。どうやら、投函(とうかん)したことを忘れた頃に当選の連絡があるようだ。

一刻も早く『徹子の部屋』を生で見てみたい、というなら2006年より毎年開催されている『徹子の部屋コンサート』のチケットを手に入れるのが確実かもしれない。

【Q5】局のマスコットって人気があるの?

テレビ局に親しみを持ってもらうのに一役買っている各局のマスコットキャラクター。局CMにも登場するので、どれもみな、なじみがあるはず。

この中で一番早くに登場したのがNHKのどーもくん。ネット時代の波に乗り、今や国内のみならず、アメリカをはじめ広く世界で親しまれることに成功した。民放では2011年にテレビ朝日のゴーちゃん。がサンリオとのコラボで誕生。キティちゃんら人気キャラクターと組んでイベントに登場することも。サンリオが行う人気投票でも、2014年度は6位と健闘した。

この中で一番後発となるのが、2013年に誕生したテレビ東京のナナナ。知名度はまだまだかと思いきや浸透力はなかなかのもの。東京駅一番街の東京キャラクターストリートにはNHKと在京キー局5局のオフィシャルショップがあり、ナナナグッズの人気が高まっているという。テレビ東京に勢いがあるといわれる中、キャラクターグッズの売れ行きからもその一端がうかがえるようだ。

【Q6】NHKの再放送番組はどういう基準で再放送が決まるのか?

NHKでは連続テレビ小説など、本放送後に必ず再放送する番組がある。さらに『NHKスペシャル』などは反響により、再放送終了後に再び放送する場合も。ダイオウイカブームのきっかけとなった『世界初撮影! 深海の超巨大イカ』は代表例だ。

NHKで再放送が繰り返される基準はあるのか。「自閉症の方のドキュメンタリー番組『君が僕の息子について教えてくれたこと』(2014年8月)は土曜23時台の放送にもかかわらず、再放送要望が翌日までに171件ありました。時間帯からしてこれはかなりの数。放送後1週間で計380件となり、もともとの再放送に加え、もう1度再放送しました。再放送要望は100件を超えると多いと感じますが、要望が多いから再放送するのでなく、寄せられた意見や再度放送する意義などを総合的に判断して決めます」(NHK編成局・吉村久美氏)。

NHKでは現在、本放送は終わったものの新作を望む声の多い番組についても再放送を行っている。もう1度見たい番組があれば、局にリクエストしてみては。

【Q7】録画視聴率が高いのはどんな番組なのか?

番組放送後、7日間の再生視聴(タイムシフト視聴)を調べる、調査会社ビデオリサーチの録画視聴率。2014年7月、実験的に同年3月31日~6月29日分の集計を発表した。調査エリアは関東地区、300世帯(約800人)。

ベストテン内には『笑っていいとも!』(フジテレビ系)最終回とそのスペシャル番組以外、1位の『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系、再生率は7.7%)を筆頭にすべて連ドラ。興味深いのは、平均視聴率16%を記録した『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)と『SMOKING GUN・決定的証拠』、『ビター・ブラッド・最悪で最強の親子刑事。』(ともにフジテレビ系)が同率7位(5.6%)なのだ。『SMOKING GUN』は科学捜査がテーマのミステリー。トリックの謎を確認するため、録画でじっくり見る派も多かったのか。2014年6月30日から9月28日分でも2番組以外、録画されているのはドラマばかりだった。

2015年1月に契約企業へのデータサービス提供が始まって以降、ランキングが発表されなくなったのは残念。ぜひ公開を。

【Q8】海外ロケ番組急増のワケは?

各局の海外ロケ番組が人気だ。『世界の村で発見! こんなところに日本人』(テレビ朝日系)の西尾理志(朝日放送)プロデューサーは「旅行雑誌にも載ってない情報や、観光旅行で行かない場所など、情報の細かさやレアな映像への各番組のこだわりが支持されているのでは」と。半面、同様の番組が並ぶ中、今後は内容の独自性がより重要だと感じているそうだ。

【Q9】ドラマ作りの予算内訳は?

ドラマを作る際、何にどれくらい費用がかかるのか。某制作会社のスタッフによると、人件費だけで予算の50%が使われるという。キャストへの出演料に加え、監督や会社に属さない外部スタッフへの支払いもこの中に含まれている。

さらに照明、カメラ、音響、美術会社、衣装、メイク等、スタッフを派遣している各専門会社への支払いが40%。残りの10%が制作会社の利益になるようにやりくりするそうだ。10%といってもあくまで理想とのこと。ちなみに、局の開局○周年記念作ドラマというのがあるが、周年記念が付くか付かないかで、予算に雲泥の差が出るとか。

【Q10】芸能人が大集結。楽屋の数は?

TBS系、春と秋の改編期恒例特番『オールスター感謝祭』。200人近くの芸能人がクイズやアトラクションに挑むが、放送はTBS本社から。大人数の芸能人が集まる中、楽屋は足りているのか。番組関係者によると個別の楽屋はなく、クイズが行われるBスタジオ隣のAスタジオに待機するそう。この場所にケータリングなどを用意し、巨大な楽屋として使うのだ。

【Q11】番組によって肩書が違う?

同じ局でも番組のスタッフテロップを見ていると、ある番組では「企画・演出」なのに、違う番組では似た立場の人物が「総合演出」になっていることがある。そこに何かこだわりがあるのか。

某テレビ局の社員によると厳密なルールはなく、「企画を考えた場合、『企画』とクレジットを入れる程度。番組によってケース・バイ・ケース」と語る。同一人物でも日本テレビ『しゃべくり007』、『嵐にしやがれ』では企画・演出となっている川邊昭宏氏が、改編期特番の『日テレ系人気番組No.1決定戦』では総合演出の表記に。番組との関わりの違いが、微妙な表記の差に出ているようだ。

【Q11】人気朝ドラには“ん”が必要?

『あまちゃん』以来、4作連続で平均視聴率が20%を超えるなど好調なNHKの連続テレビ小説。タイトルに“ん”が入っていることがヒットの条件と一部で言われているが…。『まれ』や、秋からの『あさが来た』は“ん”がない。成績やいかに…。

放送時間が8時からに変更された『ゲゲゲの女房』も高視聴率を記録したがタイトルに“ん”はなし(『マッサン』は2015年3月2週までの数字)

(ライター 田中あおい)

[日経エンタテインメント! 2015年5月号の記事を基に再構成]

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