女子アイドル、卒業生の7割は「普通の女の子」に日経エンタテインメント!

卒業、入学、就職など、ライフステージの変化する春を迎えて、2015年もグループから卒業するアイドルが相次いでいる。人気メンバーが卒業すると、グループ全体にも影響があるため、グループにとっても本人にとっても一大イベントだ。卒業後の進路は、女優など芸能活動を続ける者がいる一方で、芸能界を引退して新たな道を踏み出す者まで様々だ。

アイドルがグループから卒業することは、必ずしもマイナスの要素ばかりではない。AKB48の秋元康総合プロデューサーが「AKB48をステップにしてほしい」と発言している通り、アイドルとしての活動期間は、さまざまな選択肢の中から、自らの適性に合った活動路線を見つけるための準備の時間という側面もある。

2014年1月1日~12月31日の間にメジャーレーベルに所属するグループから離脱した66人をピックアップ(図2も同じ)

だが、2014年にグループから卒業した66人の進路を調べると、芸能活動を継続しているのは全体の30%程度に留まる(図1)。

最も多いのは「学業専念」

一旦、芸能活動から離れるものの、将来は復帰を目指すと卒業時に意思表示した「芸能活動準備」組も1割程度いる。「芸能以外の職業」でも、ヘアメイクなど、芸能界に近い職業を選ぶケースが多い。しかし、全体の4分の1近くは「学業専念」が理由。多くが芸能活動に見切りを付け、「普通の女の子」に戻っていくわけだ。

グループ卒業時の年齢を見ると、中学と高校を卒業する15歳と18歳にピークが来ているのが分かる(図2)。15歳での卒業は、やや早い印象があるかもしれないが、最近は小学生で活動を始める例も多く、小学5年生で加入していたら5年目を迎える中堅どころだ。

山というにはやや低いものの、25歳で卒業したアイドルも目立つ。2014年は、遠藤舞(元アイドリング!!!)、大島優子(元AKB48)、道重さゆみ(元モーニング娘'14)、八坂沙織(元SUPER☆GiRLS)といったブームを支えた面々が次の一歩を踏み出した。「アイドルは25歳まで」と、しばしば言われるが、この年齢まで務められることは、実力の表れと言える。

年齢別に芸能活動を継続したかどうかを見てみると、20歳を境に大きな差があることが分かる。21歳以上で卒業した15人のうち、12人は何らかの活動を行っている。

一方、20歳以下の卒業者の51人中、芸能活動を継続しているのは8人にとどまる。その内、15歳の3人はアミューズのさくら学院、16歳と17歳の2人はスターダストプロモーションの私立恵比寿中学と、女優に強い大手事務所に所属するグループのメンバーだった。

大手女優系事務所は、グループ活動を次の道への準備と明確に位置づけている。他ジャンルでの実績があまりない事務所で、卒業後も芸能活動を志すならば、20歳を超えてもアイドルとして芸能界にとどまる覚悟を持つことを求められるのかもしれない。

内容は基本的に2015年2月20日までの発表に基づく。卒業予定日は最終活動日。年齢は3月4日時点でのもの。「卒業の理由や今後の進路」は、個人ブロクや卒業発表時などのコメント、取材をもとにしている
図注)進路は卒業時のコメントなどで分類。「芸能」の進路のうち、複数のジャンルで活動している場合は、編集部で判断。「芸能」は卒業後、現時点までに何かしらの活動があったか、事務所を移った者。将来の芸能活動の意志を示した者のほか、事務所に継続して所属していても活動がなかった場合は「芸能活動準備」に分類。学校に通う場合でも、専門学校など職種がはっきりしている場合は「芸能以外の職業」に。18歳以下でも「学業に専念」を明言していない場合は「その他」とした。

(日経エンタテインメント! 上原太郎)

[日経エンタテインメント! 2015年4月号の記事を基に再構成]

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