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ずっと派遣社員として働ける? 出産見据えた働き方

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日経ウーマンオンライン
こんにちは、社会保険労務士の佐佐木由美子です。働く女子から様々なご相談を頂きますが、長いキャリアを考えるうえで、「出産」というライフイベントは大きな影響力があります。以前、派遣社員として働く珠代さんから受けたご相談とともに、出産を前に悩む女性の働き方について考えてみたいと思います。

このまま派遣社員として働くべき?

派遣社員として働く珠代さん(29歳)は、今おつきあいしている恋人と将来的に結婚して、幸せな家庭を築くことを夢見ています。

子供も欲しいと思っていますが、「今すぐじゃなくてもいいかな」と言います。出産のタイムリミットまではまだあると考えていて、それまでに少しでも働いて、貯蓄をしたいと思っていました。

真面目な珠代さんは、将来のこともしっかりと考えています。というのは、珠代さんのお姉さんが専業主婦で、家計のやりくりが大変なことを聞いていたからです。

専業主婦に憧れもありましたが、恋人の給与も知り尽くしている実際の状況を考えると、「憧れるような優雅なマダムライフは厳しい」と悟ったそうです。

それよりも、「共働きで一緒に育児も仕事もやっていく方が、自分に合っているかもしれない」と珠代さんは考えるようになりました。愛のパワーでしょうか。恋人ができる前は、漠然と結婚したら仕事を辞めればいい、と思っていた珠代さんにとって、180度の方向転換です。

しかし、ここでひとつの疑問がわき上がってきました。それは、「このままずっと派遣社員として働けるの?」ということ。当面は大丈夫だとしても、出産して育児休業を取り、うまく職場復帰して働き続けることができるのか、急に不安になりました。

今の派遣という働き方も気に入ってはいるけれど、長い将来を考えたときにこのままでいいのか、珠代さんは、わからなくなってしまいました。

職場のワークルールも踏まえて

珠代さんはすぐに結婚・出産を希望しておらず、「35歳までに出産できればいい」という気持ちだったこともあり、私は正社員への転職ということも視野に入れてアドバイスをしました。

出産でキャリアを断絶することなく、職場復帰できる道があらかじめ用意されていた方が子供のいる女性にとって大きなアドバンテージになります。

また、産休や育児休業を取っている間の金銭的な保障についても、一旦仕事を辞めてしまう場合と比べて、天地ほどの差があることを説明しました。「また再就職をすればいい」と口でいうのは簡単ですが、実際にうまく希望通りの職場へ再就職できる女性は、まだ一握りというのが実情です。

女性が妊娠した場合、どの職場でも産前産後休業は認められていますが、育児休業となると話は別です。たとえ正社員であっても、「入社1年未満の者は育児休業ができない」という労使協定があれば、要件を満たさない限りは育児休業を取ることができません。

派遣社員や契約社員のように有期労働契約の場合は、さらに厳しい要件をクリアしなければなりません。

転職は時期も考えて

このような職場のワークルールを踏まえて考えると、すぐに妊娠する可能性(予定)がある女性が転職をすると、場合によっては育児休業が取れなくなってしまうこともあるので注意が必要です。育児休業が取れた場合も、休業中に代わって業務をサポートしてくれる職場の人たちへ感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

職場復帰後の働き方を考えても、職場の理解や人間関係は大きく影響を及ぼします。ルールや権利も大切ですが、人間は感情で動いていることも心に留めておきたいものです。

すぐにでも妊娠を希望されているなら、今の職場で着実にキャリアを積み、信頼関係を深めておくことは大切でしょう。

子供を授かるということは神聖な領域ですから、計画して進められるなど不遜なことは思っていません。ただ、ある程度の方向性を踏まえて、長期的な働き方を一度じっくりと考えておくことは大切です。そして、女性の場合、転職する時期はよく検討する必要があるでしょう。

もし今の職場にロールモデルがいないと悩んでいても、諦めずに社外での情報交流などを通じて、自分なりの理想とする働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

佐佐木由美子(ささき・ゆみこ)
社会保険労務士。米国企業日本法人を退職後、社会保険労務士事務所等に勤務。平成17年3月、グレース・パートナーズ社労士事務所を開設し、現在に至る。女性の雇用問題に力を注ぎ、【働く女性のためのグレース・プロジェクト】でサロンを主宰。著書に「知らないともらえないお金の話」(実業之日本社)をはじめ、新聞・雑誌、ラジオ等多方面で活躍。

[nikkei WOMAN Online 2014年11月18日付記事を基に再構成]

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