図15 その他の主な超小型パソコン

【スティック型】 厚さ9.8mm、“どこでもPC”を実現

マウスコンピューターの「m-Stickシリーズ MS-NH1」は、USBメモリーのような形状が特徴の超小型パソコン。ただし、先端に付いているのは、USB端子ではなく、ディスプレーに接続するためのHDMI端子だ。この本体を液晶テレビなどに接続し、ACアダプターをつないで電源を入れると、プリインストールされた「Windows 8.1 with Bing」が画面上に表示される(図16)。

図16 本体先端のHDMI端子を対応ディスプレーに挿して使う。給電はUSBケーブル経由になる

USBメモリーよりは大きいとはいえ、そのサイズは驚くほど小さい。本体の厚みはわずか9.8mm。ディスプレーの背面に取り付けると、本体の存在感は全くない。HDMI端子を備えたプロジェクターにつなげば、プロジェクターだけで映像を投影しているようにすら見える(図17)。

このサイズを実現するために、タブレット向けのパーツや電子回路を一部に利用している(図18)。これにより、消費電力は通常時で2.5Wと非常に小さい。CPUの冷却ファンは一切なく、動作音は皆無だ。

[左]図17 HDMIに対応したプロジェクターに直接つなげばプレゼンにも利用できる [右]図18 本体サイズや消費電力を抑えるため、タブレット向けのパーツや回路基板を利用している

microSDで不足を補う

一方で、拡張性はないに等しい(図19)。機器接続用のUSBは1つのみで、キーボードやマウスをつなぐと事実上スロットは塞がる。内蔵ストレージの容量は32GBしかないが、そのままでは外付けHDDなどをつないで容量を増強することができない。かといって、USBハブをつないでしまうと、せっかくの超小型サイズという特徴を生かせなくなる。

図19 機器接続用のUSB端子は本体側面に1個のみ(上)。反対側の側面にはmicroSDカードスロットを備える(下)

こうした容量不足をカバーするのが側面にあるmicroSDカードスロットだ。microSDカードを増設することで、内蔵ストレージの容量不足をある程度は補える。

(ライター 中村稔・福田和宏)

[日経パソコン 2015年1月12日号の記事を基に再構成]

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