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マネー研究所
Money&Investment

教育費で苦しむ前に 住宅ローンや保険に見直し余地塾や習い事も「本当に必要か」吟味

2015/3/29

Money&Investment

ある夕方、鯛吉が駅へ歩いていると、トボトボと歩く藤志郎と出くわしました。元気がない様子を心配して話しかけると、居酒屋へ誘われました。何かあったのでしょうか?
大学で金融を勉強中の初野新衣紗(はじめの・にいさ=上)と父の藤志郎(とうしろう=中左)、母の利子(りこ=中右)、隣に住むファイナンシャルプランナー・税理士の有賀鯛吉(ありが・たいきち=下)

とうしろう 久々に会った会社の後輩を飲みに誘ったら断られてね。「子どもの教育費が大変で小遣いがない」と言うんだ。彼の家は奥さんもバリバリ働いているから、そんなハズはない。私と飲みたくないだけだ。ヒック!

たいきち ペースが速すぎますよ。でも最近の教育費の負担は大変です。日本政策金融公庫の調査では、子ども1人の高校入学から大学卒業までの入学・在学費用は約880万円だそうです。

とうしろう そんなに? 彼の子どもは小学生2人だから確かに大変そうだ。でもなぁ、数年前に話した時は住宅ローンや保険も夫婦でよく調べて得する方法を考えていたよ。やっぱり私が嫌いで、飲みたくないんだよ。ヒック!

たいきち でもローンや保険をよく考えていても、教育費が増えると家計が苦しくなる例は少なくないですよ。

とうしろう そうなの?

たいきち 例えば住宅ローンの負担を減らす方法として、毎月の返済額とは別にお金を用意して元本を返す繰り上げ返済がありますが、教育費が重くなると、それまで頑張っていた繰り上げ返済をやめる人がいます。繰り上げ返済の利点は当初決めた通りに毎月返す場合に比べて利息総額を減らせること。やめてしまうと節約できたはずの利息が残るので、家計の負担になります。繰り上げ返済を続ける人でも教育費を捻出しようと焦るあまり節約効果をそいでしまう例がありますね。

とうしろう なんでかな?

たいきち 一般に繰り上げ返済には返済期間を短くする方式と、毎月の返済額を減らす方式の2つがあります。今後30年、毎月10万円を返す人が繰り上げ返済をすることで、この30年を短くするのが前者、返済期間は変えずに月10万円を安くするのが後者です。同額を繰り上げ返済してもこの2つでは利息の減り方が違います。期間短縮の方が軽減効果は大きいのです。でも教育費を増やしたい人は毎月の返済額を軽くする方を選びがちです。

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