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20代から始めるバラ色老後のデザイン術

50代のお金のガマン、65歳以降に必ず花開く 世代別にクリアすべきお金のテーマ(4)

2015/3/24

今月は「世代別にクリアすべきお金のテーマ」と題して、20代から60代までお金の課題をまとめています。今週は50代がテーマです。

50代は定年退職が近づき、職場での昇進可能性もほぼ確定します。ここまで積み上げたビジネスキャリアがある限り、少なくとも定年退職まで働き続けることはできます。しかし、近づきつつある定年退職の日までにできることは徐々に限られていきます。10年程度しかないのですから、20代に比べて時間に頼ることはできません。50代は知恵と経験で効率的にお金の問題に対処する必要があります。

■なかなか実現難しい50代のアーリーリタイアメント

若い頃、誰もが夢見る「悠々自適」のイメージのひとつに、定年退職など待たずに50代でアーリーリタイアメントして、のんびり暮らすというものがあります。しかし実際に50代になると、それは夢物語だということを知ります。

子どもの年齢にもよりますが、最後の子どもが卒業するまでは学費の問題を抜きに50代の引退は考えられません。住宅ローンの多くも返済中の正念場です。60代以降に返済終了時期を延ばしている場合、定年延長がない限り60歳以降の返済に苦しむ可能性もあります。

早期退職者を募る場合など、退職金が大幅に加算されることがありますが、65歳で年金をもらうまでの間、生活費そのものが大きな出費であり、やはり仕事を引退することは難しいと気づきます。

50代は「まだまだ現役」として稼ぎつつ、そのほとんどを使うことになります。まだまだお金のやりくりに悩まされる世代です。

■50代の勝負は「家計改善」と「負債圧縮」にあり

50代のマネープランでは、「転職してキャリアアップ」のような収入増の選択肢はなかなか取れません。今の仕事をこなしながら年収を維持することがまず第一です。そのうえで「家計改善」をはかり「負債圧縮」に努めることがカギになります。

「家計改善」は50代が真剣に考えるべきテーマです。高い年収を得ている世帯ほど、家計はルーズなことが多いからです。年を取るとおいしいものを食べたり、広い部屋を予約して旅行に出たくなったりしますが、「ほんのちょっと」の予算アップが毎月数万円以上になります。

家計の節約は、お金が足りている世帯にも重要です。家計ダイエットを積み重ねることで驚くほどのコストカットにつながることがあります。夫婦で協力しながら、また子どもにも一緒にお金のことを考えてもらいながら節約に取り組むことが必要です。

「負債の圧縮」も重要課題です。特に「退職金」目当ての返済計画を前倒しすることが大切です。家庭のあらゆる借り入れを一覧にして、返済額や返済計画を見直していきます。可能な限りボーナスを使った繰り上げ返済を行い、退職金をあてにした返済が少なくなるようにします。早期返済は金利負担の軽減になりますし、何より退職金を老後の財産として保全することができます。

なお、先週の40代編で考えたように「定年までの収入」と「定年までの出費」をリスト化することで、具体的な課題が見えてきます。会社の仕事でも「見える化」で問題を洗い出すように、家庭のお金の問題も「見える化」で対処しましょう。

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