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ほぼ全員内定、再就職支援プログラムの本気度

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NIKKEI STYLE

日経DUAL
タレント、二児の母、そしてインターネット放送「ホリプロ保育園」で園長として活躍する安田美香さんが、子育てに役立つかもしれないモノやサービスを実際に試してみる「ホリプロ保育園DUAL出張所」。今回は、日本女子大学で行われている、女性のための再就職支援プログラム「リカレント教育課程」に体験入学してきました。

即戦力を培う授業が、破格の授業料で受けられる

高頭所長:「リカレント教育課程」は、1年間のキャリア教育を通して、育児や進路変更などで離職した女性に、高い技能・知識、そして働く自信・責任感を養ってもらい、再就職を支援していくプログラムです。

安田:1年間、受講生としてキャンパスに通うことになるんですね。どんなカリキュラムを受けられるのですか?

高頭所長:再就職には、英語力とITのスキルが必須ですので、「英語」と「IT」の授業は必修です。また、「キャリアマネジメント」の授業を通して、個々の働く自覚や自信、能力などを再開発し、求職に必要なスキルを身につけてもらいます。

茂木さん:1年間でTOEICの点数を100~150点伸ばした、という方も多いんですよ。表計算や関数で苦労される方もいますが、受講生のみなさんが励ましあって乗り越え、即戦力となるスキルを得ています。

安田:ビジネスに特化した科目を学べるんですね。

茂木さん:また、再就職支援のイベントも開催しています。一度離職して再就職を希望する方というのは、書類で落とされてしまいがちなんですが……大学内で企業合同説明会を開くことで、受講生が直接企業と会える機会をつくっています。

高頭所長:就職希望者のほぼ全員が、就職を決めているんですよ。

安田:すごい。しかも、受講料1年間で24万円って、安すぎませんか?

茂木さん:そこは「女子大としてのミッション」だと考えて、やっています。

高頭所長:女子大は、"良妻賢母を作る学校"では、ないんですよ。社会で活躍する女性を応援し、生涯にわたってサポートしようという思いでやっています。

安田:これはぜひ、体験入学してみたい。ということで、「リカレント教育課程」への入学を検討している方向けに行なわれている、「入学・キャリア相談会」へ出かけてみました。

都心のキャンパスで学ぶ、まさに本気のプログラム

日本女子大学目白キャンパスは、JR目白駅からバスで約5分。落ち着いた雰囲気の文京区にあります。リカレント教育課程の講義が主に行なわれるのは、12階建ての「百年館」。

安田:キレイ。こんな雰囲気のいいキャンパスで学べるなんて…。

会場に入ると、さまざまな年齢の方が集まっています。「リカレント教育課程」受講開始時の年齢は、30代が26.5%、そして40代が51%と、30~40代がもっとも多いとのこと。それまで専業主婦だったという方が半数近くを占めますが、「5年後、10年後の自分の働き方を考えたい」と、仕事を辞めて入学された方も、3割強いらっしゃるそうです。受講の手引きが配られ、所長、主任の先生方の挨拶からスタート。

主任の先生:今、正社員でお勤めで、リカレント教育課程の受講を検討されている方は、「本当に今の会社を辞めて入学すべきなのか?」を、よくお考えになって入ってください。再就職先は、中小企業になることも多いですし、仕事内容も変化するかもしれません。大切なご自身の人生ですから、よくご検討ください。

配られた2015年4月からの時間割表(案)を見ると……授業がビッシリ。1日2~3コマ×週に4日間、というかんじで、授業が組まれています。「空いた時間をやりくりして通える」という習い事感覚のスクール、ではないんですね。「再就職で人生を変えるために、本気で教えます、サポートします」という、大学側のメッセージが伝わってきます。

女性のための再就職支援プログラムというのは、いくつかの大学でもありますが、日本でいちばん古くから続いているのが、こちらの「日本女子大学リカレント教育課程」。

「離職し、"私の人生、今のままでよいのだろうか?"と模索する女性を、もう一度社会の場に戻せないか?」という思いから、2007年からスタート。2014年9月までに351人が入学しています。それまで前例がなかったため、試行錯誤しながらプログラムを組み上げてきたんだそうです。

応募資格は、4年制大学を卒業した、就業経験のある女性。年齢は不問です。

定員は30人。入学試験(英語の筆記試験、パソコンテスト[文書作成]、面接)を受け、合格すると1年間受講生として日本女子大学に通うことになります(試験自体はそんなに難しいものではないそうです)。

これまで98大学・大学院出身者が入学しており(1位:慶応義塾大学 2位:上智大学&早稲田大学 4位:立教大学)、日本女子大学の卒業生に限らず、広く門戸が開かれています。

英語やITの実践力のみならず、働く意識から変えていく

どんな講義を受けられるのか? というと……

まずは、再就職に必須といわれる「英語」と「IT」を、必修科目として学んでいきます。

「英語を学び直すなら、リカレント教育課程へ」と言われるくらい、英語の講義が充実している。TOEIC730点、もしくは850点の取得を目指す講義や、ビジネス英語、時事英語で英語力を高めていきます。

大学なので、講師の質が高いのも魅力的です。

「ITリテラシー」の講義では、Word・Excelを使いこなす実習を中心に、PowerPointによるプレゼンテーションの作成までを学習します。

「私はちゃんと、英語とITの技術を持っています」と、企業に言える状態まで持っていってくれるんですね。

同時に、「キャリアマネジメント」の講義を通して、各自のエンプロイアビリティ(働く自覚と自信、社会性、責任感、コミュニケーション能力)を再開発し、履歴書の書き方から面接の受け方までも学んでいきます。

「これまでの経歴を持って、どうしたら希望職種への再就職をかなえられるのか?」その間にあるギャップを埋める手段を考え、再就職への対策をたてていきます。

こうした実用的な講義が受けられるのは、大きいです。

一生の武器になる技術や資格が習得できる近道?

さらに、選択科目として、一般的なビジネス科目である「企業会計」や「金融」などはもちろんのこと、これからの社会に必要となるであろう業種、「貿易実務」「内部監査実務」「記録情報管理者」「社会保険労務士」「消費生活アドバイザー」の準備講座が置かれているのも魅力です。

中でも人気なのが、「内部監査の実務講座(公認内部監査人 準備講座)」。"企業を外から監査する"という視点を持ち、監査業務に必要な技術の習得を目指します。

また、「記録情報管理者」の資格を持っていると、再就職に有利とのことで(この資格を持っているだけで求人があるとか)、「記録情報管理者 資格準備講座」も人気が高いそうです。

情報漏洩などは、今の日本企業の課題ですから、ファイリングをきちんと学べるのは、武器になりますね。

1年間で資格をひとつかふたつ取れたら……生涯にわたって、心強いですよ。

私の父(日本電気株式会社に約40年勤務していました)が、このカリキュラムを見て――

安田父:企業の課長試験と、内容が似ているね。「労働法」「貿易実務」「企業会計」なんかは課長試験でも必須で……僕も勉強したなぁ。

と言っていました。

ビジネスシーンで必要とされる内容を、1年間でギュッと濃密に学ぶことができるというワケです。

面接必勝法も事細かく。実際の授業は目からウロコの連続

では、実際の授業はどんな感じなのか?

「キャリアマネジメント1」の講座を、体験してきました。

この日の講師は、「日本キャリア開発協会」事務局次長で、社会保険労務士の力石正弘先生。テーマは「面接の受け方」。

安田:下克上の芸能界でオーディションを受けて(落ちまくって)きたワタクシ。面接の受け方なら、ちょっとは自信があります。自信は……この講座を受けて粉々に吹っ飛びました。

配られたプリントを穴埋めしていく形で、授業は進みます。

力石先生:まず、面接の目的は何でしょうか? 採用する側は、「社会人としてのマナーや、コミュニケーション能力があるか? どんなスキルを持っているか?」などを見極めるために面接をしますが、いちばんは、「あなたの本気度」を問うのが目的です。

企業は、いろんな"試す"質問をしてきます。「うちは残業もありますよ」とか、いろいろ言ってきます。でも、そこでひるまないで。

「あなたの本気度」を試すために聞いているのですから、とにかく「本気で再就職したいんだ」ということを面接で伝えてください。細かいことは、入ってから調整もできますし。

な、なるほど。確かにそうです。受講生のみなさんも、うなずきながら真剣な表情です。

続いて、「面接前に頭に入れておくべき企業の情報」を準備し、面接の基本マナーと常識について、学んでいきます。

第一印象をよくするための立ち方、座り方、歩き方、挨拶のしかたまで、その指導の細かいこと。

力石先生:まず部屋に入るときは「会釈」、軽いお辞儀でいいんです。「失礼します」と、スッと軽くお辞儀をしたほうが、キビキビと見えます。そして語先後礼(ゴセンゴレイ)で、「○○と申します。よろしくお願いいたします」と言葉を先に言ったあとで、より深いお辞儀の「敬礼」をします。

「正しいお辞儀の仕方」を、この日の受講生20人で、実際に何度も練習していきます。中でも役に立つと感じたのが、「面接時に避けたいNGアクション」。

8つものNGアクションがあるのですが、特に「目が泳ぐ、探る視線」は絶対にダメ。

安田:わかっていても、つい、やっていそう……。

「面接官の目を5秒間はしっかり見る(面接官が2人の場合は、もう1人も無視せずに)」のが鉄則だそうですが、もし照れてしまう場合は、相手の眉間を見るのでもかまわないそうです。

スライドに面接官のおじさまの顔を写し、目を見ながら実際にトレーニングしていきます。目からウロコだったのが、「話が長い応募者は採用されない」というコト。

力石先生:こちらが短めに答えると、相手が興味を持って聞いてきます。これを繰り返す、それがコミュニケーションなんです。コミュニケーションをとれて、よい人間関係を構築できるか? も、見られていますからね。

安田:おっしゃるとおりです。

いや、言われると当たり前のようなことでも、できていないものです。よかれと思って、つい長々と語ってしまいがちな自分を反省……。また、「大手勤務の経験や、業績・キャリアのある人は、特に緊張感を持つべき」と、力石先生。

力石先生:対人折衝や、セールストークに慣れたキャリアのある応募者は、本人にそのつもりがなくても、横柄な印象を与えてしまうことがあります。転職にかける真摯な姿勢を示して、面接官に"相性のよさ"を感じてもらうことが大切です。

最後に「敬語の基本」の問題集を解いて、90分間の講義が終了。

力石先生:あなたが入りたい企業に、100人応募があったとして、半分の50人は本気じゃないんです。さらに、そのまた半分の25人は、履歴書がうまく書けていない。だとしたら、あなたの相手は残り25人です。

でも、そこからさらに、企業理念を理解している人は1%程度しかいないんです。40歳からは求人が激減するのが現状ですが、応募の仕方によってはチャンスがあります。

再就職試験を3社落ちるとめげてしまう方がいらっしゃいますが、1ケタでめげないでくださいね。

安田:もっと早く、この講義を受けておきたかったです……。そしたら、もっと売れっ子になっていたかも。あらためて、反省と発見の90分間でした。

安田美香
ホリプロのアナウンス部に所属。立教大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科にて、芸術学修士号取得。現在、4歳男児と1歳女児を子育て中。子育てに挫折した経験から、「子育てシャベリ場!ホリプロ保育園」を企画&立ち上げ、「ホリプロ保育園」園長として、子育てに携わるさまざまな声を集め、発信している。

[日経DUAL2015年2月19日付の掲載記事を基に再構成]

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