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同じ広告なぜ他のサイトにも表示…ネット通販の不思議 ネットの怪現象(下)

2015/3/29

日経パソコン

「同じ広告が他のWebサイトにも表示される」「経由するだけでポイントがたまるサイトがある」――。ネットショッピングをしていても、こうした不思議な現象に直面することがしばしばある。連載の最終回では、ネットショッピング利用時の怪現象を取り上げる。

【事例1:同じ広告が追いかけてくる】

ネットのショッピングサイトで検索した商品の広告が、ほかのWebサイトを開いても表示される――。そんな経験はないだろうか。まるで、自分の興味や行動が他人に筒抜けになっているような印象を受ける。

インターネットでは、自分の行動を監視しているのではと思うような広告が表示されている場合が多い(図1)。例えば、特定の企業や商品の公式サイトを閲覧した後、その広告が立て続けに表示されるケース。検索サイトで入力したキーワードに関連の深い広告が表示されることもしばしばだ。広告を一度クリックすると、その後延々と表示され続けることも珍しくない。Webページによっては、このような広告が同一ページ内に複数混在する場合もある。

図1 Webページに表示される広告の例。そのWebページとは別のWebページでの行動履歴が反映されていることが少なくない

■ユーザーの属性を推測

広告業界では、ユーザーが入力したキーワードやクリックしたリンクなどの行動履歴を基に配信する広告を「行動ターゲティング広告」と呼ぶ。広告を配信する広告会社がユーザーの情報を収集することで、一方のWebサイトにおける行動履歴を、他方のWebサイトでの広告表示に生かすことが可能になっている。

行動ターゲティング広告の基本的な仕組みが図2である。A/B/Cという3つのWebサイトが、同一の広告会社と提携しているとしよう。あるユーザーがAで入力した検索キーワードやアクセスしたWebページ、Bでクリックした広告などの情報が広告会社に送られる。

図2 Webサイトの多くは、提携した広告会社から広告の配信を受けている。Webサイト内でユーザーが検索したキーワードやアクセスしたWebサイト/広告などの情報は、広告会社に送られる。広告会社はCookieを使ってこれらを収集し、ユーザーの属性を推測して広告を配信する。こうすることで、広告のクリック率が向上するという

これの情報を使って、広告会社ではそのユーザーの属性を推測する。例えば性別や年齢層、居住地、興味の対象などだ。同じユーザーがWebサイトCにアクセスすると、推測結果を基に当人が興味を持ちそうな広告を配信する。つまり、Cとは無関係に見えるAやBでの行動履歴が、Cの広告表示に反映されるわけだ。

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