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確定申告書にはAとB 違いがわかる人になりたい 第22回 紛らわしい言葉

2015/2/18

 マネー達人の公認会計士・税理士の山田真哉さんに旬のマネートピックについて聞くコラム。今回のテーマは「確定申告にまつわる対義語」です。16日から来月16日まで、確定申告の期間です。確定申告や税の世界には紛らわしい言葉がいくつか存在します。山田さんに素朴な疑問をぶつけてみました。

■ちょっと使いづらい「e―Tax」

 ――税理士さんにとって1年間で最も忙しい時期に突入しましたね。

 「この時期はクライアントの確定申告を担当するだけではなく、税務相談などの仕事もあって大変です」

 ――税務相談ではどのような相談内容が一番多いのですか。

 「最近、増えてきた質問は国税庁が運営している国税の電子申告システム『確定申告書等作成コーナー/e―Tax』に関するものです。普段、パソコンは使い慣れているという人でも、意外に、画面がわかりづらいとか、入り口のところでどのボタンを押せばいいかわからず、つまずいてしまったという人が多いんです」

 ――私も使ったことがあります。電子証明書を取得したり、ICカードリーダライタを購入したりと、初回は非常に面倒でした。国税庁のHP「タックスアンサー」は比較的親切なつくりなのに、なぜ「e―Tax」はあんなに難しいのでしょうか。

 「例えば、序盤で『青色申告決算書・収支内訳書作成コーナー』『所得税及び復興特別所得税の確定申告書作成コーナー』『消費税及び地方消費税の確定申告書作成コーナー』といった選択肢の中から選ぶ画面があるのですが、どれから押せばいいのか、いくつ押せばいいのかを迷う方は多いです。選択肢自体の文章も長いので、チンプンカンプンですし。復興特別所得税や地方消費税といったワードは省いても本来支障はないはずなのですが、そこはお役所だけに難しいのでしょうね。残念ながらユーザビリティーはまだ高くありません」

 ――政府は2017年から電子納税を使いやすくするそうです。携帯電話で本人確認ができるようになるということなので、そうなれば納税者の負担も軽減しそうですね。

■Bなら「屋号・雅号」も記入

 ――ところで、今回は、ちょっとニッチな確定申告・税の話です。2種類の言葉があって、その違いがいまひとつよくわからないという類いの言葉を取り上げてみようと思います。まずは、確定申告書のAとB。この前、国税庁の「確定申告特集」のページを見ていたら、申告書には2種類あることを知りました。どう違うんでしょうか。

 「申告書A様式はサラリーマンや年金受給者が使う様式です。所得が給与所得のみ、年金所得のみという人が医療費控除などを受けるために確定申告するなら、Aを使えばいいわけです。一方、Bは職業を限定していなくて、いろいろな職業の人が使えます。商売をしている人、フリーランスの人、個人事業主などです。だから、申告書Aには職業欄はありませんが、申告書Bには『職業』『屋号・雅号』を書く欄があります」

 ――山田さんのクライアントは芸能人ですね。その場合はどう記入することになるんですか。

 「職業には『俳優』とか『歌手』などと書き、『屋号・雅号』には芸名を書きます。歌手とか俳優には、衣装代とか美容代など、一般の人では認められない特殊な経費があります。だから職業を書いておかないと税務署もわからないわけです」

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