不思議な形態のふとん乾燥機 「スマート ドライ」
マットもホースもない、これがほんとにふとん乾燥機なの…
今回の園長室(スタジオ)には、象印から発売されている人気のふとん乾燥機が登場。
安田美香さん(以下、安田):あれ、ふとん乾燥機なのにマットとホースがないっ…。
ふとん乾燥機といえば、マットを広げて、そこへホースで風を送り込んで、というのが従来の形ですが…なんとこちらは、マットもホースもない、箱だけの形なんです。
安田:おぉ~、か、画期的っ。これ欲しいですっ、おいくらですか?
まだお試ししていないのに、購入意欲むき出しの園長・安田…(笑)。というのも、2人目が産まれた安田家では、パパだけ、床にふとんで寝てもらっているのです。もともと夫婦が寝ていたベッドに、ママ&子どもたちが寝るようになり、パパは床に押し出された状態に。冬場は「寒い、寒い」とうめきながら寝ているパパ。「な、なんとか、パパのふとんを温かくふっくらしてあげたい」と、早速「スマート ドライ」を自宅で試してみました。
ふとんの間に挟んでセットするだけ。これなら手軽
スマート ドライにはマットとホースがないので、デザインもスッキリ、驚くほどコンパクトです。大きさは、幅28×奥行き13×高さ35cm。重さは、4.1kg(コードを収納するバスケットも含む)。奥行きが13cmと薄いので、ちょっとしたすき間に収納できて便利ですね。
使い方は、まずノズルをパッと開いて、敷きふとんの上に置きます。本体の操作部にかからないように、掛けふとんをセットしたら、コースを選んで、スタートボタンを押すだけ。従来のようにマットを広げて…という作業がないので、本当に手軽です。
ふとんを乾燥させる「ふとんおまかせ運転」は4つのコースがあります。まずは基本の「標準コース」で、パパのふとんを乾燥させてみました。
思わず顔をうずめたくなる、フワフワおふとんに変身
スタートボタンを押すと、最初は冷たい風が「ブワーッ」と吹き出します。まずは送風で3分間、最大風量でふとんを持ち上げ、風の通り道を作っているんだそう。3分たつと、今度は温風が吹き出してきました。室温に合わせて最適な風量に調節し、ふとんを乾燥させてくれます。
それにしても、頼もしい風力。ふとんが隅々までふくらんで、風が行き渡っているのがわかります。
息子:フワフワわたあめみたい。きもちいいねぇ~。
と、子どもたちもうれしそうに顔をうずめてきます。60分間で、せんべいぶとんが、見違えるようにふっくらと軽やかなふとんに変身しました。
従来のマットがなくてもふとんの隅々まで乾燥できる秘訣は、吹き出し口の形状にあり。掛けふとんを乾燥機に添わせるために、吹き出し口を台形にしたことで、ふとんを足元まで温めることができるんだそうです。風量や温度にも象印さんの独自の工夫によって、小さくても驚くほどパワフルです。今まで存在しなかった画期的な製品だけに、開発には大変苦労されたんだとか。
「標準コース」の後、15分間送風にしてふとんの熱気を取り除く「送風仕上げコース」という、夏場に最適なコースもあります。
ほかにも、送風運転の時間を長くして消費電力を節約する「エココース」もあります。90分間と運転時間はさらに長くなりますが、「標準コース」にかかる電気代が1回約14円なのに対し、「エココース」は1回約11円と、約20%節約できます(室温や使用状況により変動する場合があります)。「電気代1回約14円」という金額は、他社製品と比べても標準的な値段と言えるでしょう。「エココース」ならさらに電気代を抑えられるので、これはありがたいですね。
いずれのコースもタイマー付きで、乾かし終えたら自動で電源が切れるので便利です。
おふとんのあたためコースに大感激
ほかにも、ダニが死ぬと言われる50℃以上でふとんを温める「ダニ対策コース」などもあるのですが、安田家で一番使ったのは「あたためコース」。寝る30分前にセットしておけば、ふとんがホカホカになっているんです。電気毛布で温めるよりも、ふとんがふっくらとなるので、肌触りが心地いい。これには家族全員、大感激。安田より辛口で、めったに商品をほめないパパも「これ、欲しいなぁ」と絶賛です。
息子:ママ~、きょうも、ふとん、あたためて~。
と子どもからリクエストされ、毎晩使っています。子どもたちの寝付きもよくなり、助かっています。あまりに心地良すぎて、私も一緒に寝落ちしてしまう危険度は上がりましたが…。
ちなみに、「羊毛」「羽毛」「綿」など、ふとんの素材を選ばず乾燥でき、ベッドでも使用できます。ただし、素材の耐熱温度を確認する必要があります(温風の最高温度は約70℃)。また、低反発素材などの機能性寝具は、温度により機能を損なってしまうケースがあるため、特殊な寝具の場合は寝具メーカーに確認した方がいいでしょう。
ふとん以外の乾燥にも…活躍範囲は意外と広い
マニュアル運転でふとん以外のものが乾燥できるのも、「スマート ドライ」の良さ。約50℃の温風が出る「温風コース」で、部屋干しの洗濯物や子どもの靴を乾かしたりもできるんです。
吹き出し口の角度を自由にセットでき、ちょっとしたモノを乾かしたいときに便利です。カビやすい押し入れや、クローゼットの中も乾燥できちゃいます。
さらに「送風コース」にすれば、熱に弱い革製品も乾かせます。ぬれたブーツも早く乾かせるなんて、もはや「ふとん乾燥機」の役割を超えてます。湿度の高い日本で大活躍してくれそうな優れものですね。
さて、気になるお値段は…2万2000円(税別)。通常のふとん乾燥機の価格帯は7000円くらいとのことですから、それに比べるとかなりお高くなっています。しかし、ふとんを干す時間がない共働き世帯には買いだと思います。
とにかく手軽で、いろんなモノを乾燥させられるので、重宝しています。花粉の時期や、高齢のためふとんを干せないという方にも便利ですね(夏場の使用は、もしかしたら暑いのかもしれませんが…)。
ふとん乾燥機ってこれまで使ったことがなかったのですが、こんなに進化していて、良いモノだとは知りませんでした。1度使ったら、もう、あのせんべいぶとんには戻れません。
「ママにしてくれてありがとう」――娘の笑顔のために、100%全力子育て
そして今回はゲストとして、2014年に女の子を出産しママになったタレントの大堀恵さんがご来園。
安田:ママとして、妻として、等身大の育児ブログが人気の大堀さんですが、子育てのこだわりは何ですか。
大堀恵さん(以下、大堀さん):子育てのこだわりは、全然ないんです。でも、とにかく楽しくハッピーに、娘に笑ってもらおうと100%全力でのぞんでいます。時々、鏡に映った自分の姿を見て我に返るんですが、全力で娘をあやしている姿は、よそではお見せできません(笑)。
そんな明るい大堀さんも、娘さんのアトピー性皮膚炎や、離乳食のアレルギーなど、母親としての悩みはつきません。
大堀さん:つらい時には、ブログに書き込んでくださるママ友の皆さんのコメントに勇気づけられています。ママって、スゴイですよね。「自分のことはそっちのけで、誰かのためにここまでできるんだ」なんて。「娘が変えてくれたんだなぁ、ママにしてくれてありがとう」って思いながら子育てしています。
ホリプロのアナウンス部に所属。立教大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科にて、芸術学修士号取得。現在、4歳男児と1歳女児を子育て中。子育てに挫折した経験から、「子育てシャベリ場!ホリプロ保育園」を企画&立ち上げ、「ホリプロ保育園」園長として、子育てに携わるさまざまな声を集め、発信している。
・公式ブログ 「ザナ風呂」
・Google+ https://plus.google.com/+安田美香ホリプロ保育園園長/posts
[日経DUAL 2015年2月5日付の記事を基に再構成]
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