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キャリア

女性が20代、30代、40代でやっておくべきこと

2015/2/16

日経ウーマン

どんな時代でも活躍できる人になるために、20代、30代、40代でやっておくべきことは何だろう。仕事で必要とされ続けるには今、何をすべきか? 流され続けて手遅れになる前に知っておきたいことを、専門家への取材から導き出しました。

■変化に対応し、行動できる力を磨くことが重要に

雑誌『日経WOMAN』がその年に最も活躍した女性たちを表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」。この取材を通して、活躍する女性たちは各年代で後のキャリアにつながる基盤を着実に培っていることが見えてきた。そこで、審査員の一人である人材育成コンサルタントでキャリアン代表の河野真理子さんに、受賞者の事例を踏まえながら、今の働く女性が年代別に身に付けるべき力を聞いた。

20代に必要なのは、最前線の現場を数多く経験し、それを提案に結びつけていく力だ。「経験が浅いうちは受け身になりがちですが、気づいたことは積極的に提案し、ささやかにでも実行することで仕事のスキルが上がる。この時期は仕事を選ばずに振られた業務は引き受け、経験値を上げることも重要です」

30代は、自ら企画した仕事を運営する力をつける時期。「企画力を磨いて実現する経験を増やすとともに、マネジメント職を希望するかどうかによらず、仕切り役を買って出るべき。実践することで自分の適性を見極めることができ、予算感覚や人を動かす力も養われます」。また、30代までは専門領域を狭めすぎずに周辺の知識も身に付け、「自分のキャリアの幹を太くしておくこと」も重要だという。

40代には、自分の仕事のスタイルを確立すること。「得意分野や仕事のやり方で自分なりの“型”を作り、周囲に認められるスキルを持つことで、長く必要とされる人になっていきます」

どの年代にも必要なのは、変化に対応する力。「IT化や産業構造の変化で、今ある職種が5年後になくなっている可能性も。変化に柔軟に対応し、小さなイノベーションを起こせる人が求められていきます」。活躍する女性たちの変化への対応力も学びながら、20代、30代、40代に必要なスキルを身に付けよう。

5年後、私たちを取り巻く仕事環境はどうなる?
●男女の差が小さくなり、女性も成果を上げることが重要に
●IT化が進み、「新しい仕事」「なくなる仕事」が出てくる
●グローバル化が進み、多くの人が海外との仕事を担当

■仕事で必要とされ続けるために 今、何をすればいい?

・自分なりの工夫を重ね、スキルを常に進化させておく

従来のやり方で仕事をこなすだけでなく、より効率的な方法を考えて取り組み、今後増えていくIT関連の業務にも詳しくなっておく。スキルを常に進化させ、「頼れる存在」になることだ。

・調整力や語学力などコミュニケーション力を高めておく

組織をまたぐ仕事や海外とのやり取りが増えていくなか、それを円滑に進める能力が必須になる。語学力を磨くほか、相手と関係を構築しながら調整・交渉する力も日々、高めておきたい。

・変化に柔軟に対応し、貢献する意欲を持っておく

組織改編や産業構造の変化で、従来と全く違う職務を与えられることや、異動や転勤、出向の機会も増えていく。どんな状況でも仕事で貢献する意欲を持ち、変化に対応できる力を磨こう。

~ずっと活躍し続けるためのヒント~

【20代】でやっておくべきこと
現場の立場での提案力を鍛える

●小さな提案を積み重ね、失敗も経験しながら行動に移す

「20代のうちは失敗が許される場合が多いので、この時期にいろいろな挑戦を」(河野さん)。やってみたいと思ったらささいなことでも提案し、実行に移そう。小さな失敗や成功の経験が、提案力を上げていくはず。

●「自分に合うか」を考えず振られた仕事をなんでもやる

自分には向いていないと決めつけず、振られた仕事は何にでも取り組むこと。「やってみて合わないと感じたら、その後は選ばなければいい。意外に合っていたということも多いので、仕事の範囲を狭めないことが大切」

●社会の動きをキャッチする力や語学力を磨いておく

社会の動きやビジネスのヒントになりそうなことにアンテナを張り、語学のスキルも磨いておくこと。「物事への視点や思考力、語学力などは一朝一夕には身に付かない。20代で磨いておくと将来必ず役に立ちます」

【30代】でやっておくべきこと
自ら仕事を作って回す実践力を磨く

●自ら企画した仕事で成功体験を積んでいく

業務改善など身近なことでも自ら仕事を企画し、周囲の協力を得ながら成功させる体験を積む。「できれば予算を預かって仕事を回す経験を。数字に強くなり、経営感覚が身に付くと40代の仕事の幅が変わります」

●リーダーやまとめ役を積極的に引き受ける

仕事上でまとめ役を担う機会があれば積極的に引き受けよう。「マネジメント志向ではない人も、やってみてから自分の適性を考えればいい。30代なら多少は恥をかける時期なので、リーダーシップを磨くチャンスです」

●他部署や同業他社、異業種に一生モノのネットワークを張る

分野の異なる部署や同業他社、異業種に幅広く人脈を持っておきたい。「困ったときにメール1本で相談できたり、プロジェクトに登用されたりすることも。一生モノのネットワークを作る意識で根を張っておいて」

【40代】でやっておくべきこと
自分の仕事スタイルを確立する

●自分の武器となる仕事の「型」を極める

40代からはどんな立場でもプロフェッショナルであることが求められ、自分の得意分野や仕事のやり方で周囲に認められることが必須に。「武器になるスキルを磨き上げ、自分の仕事の“型”を作ることを意識して」

●培ってきたスキルを新たな仕事に生かす

これまでに培ってきたスキルが新たなプロジェクトや組織で生かせるケースも少なくない。既存の業務の枠に収まらず、チャンスがあれば新たな仕事に挑戦することで、活躍の場やキャリアが大きく開けると考えて。

●社会に自分の力を役立てるという視点を持つ

仕事で養ったスキルを広く社会に生かすことを考えよう。社外からの求めに応じるほか、仕事で身に付けた能力を個人活動での勉強会や研究会、同窓や地域のイベントで活用することからキャリアの可能性が広がる。

この人に聞きました

河野真理子さん
キャリアン代表取締役、人材育成コンサルタント。メーカー入社後、企業内起業の人材育成会社設立を経て13年同社設立。企業の人材育成、キャリア開発、組織能力向上の指導やキャリア相談を行う。東京工業大学大学院技術経営修士(MOT)修了。内閣府などの委員を歴任。

(日経WOMAN 藤川明日香)

[日経WOMAN2015年1月号の記事を基に再構成]

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