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初心者も「イラサリマケー(いらっしゃいませ)!」

立川談笑

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NIKKEI STYLE

 このところ「落語に興味はあるけど、どう楽しめばいいのかよく分からない」という人が増えた気がします。「落語、聴いてみようかな」と、ふと思い立ったあなた! そんな落語未体験のビギナーのみなさまのためのガイドをつづってみます。不定期に3回シリーズ程度を予定しています。

「小説って読まないんだよね」「とにかく何でもいいから一冊読んでごらん。絶対いいって」

「音楽、好きなの」「俺も音楽、好き。今度一緒に音楽聴きに行こうか!」

なんて、こんな乱暴なやりとりは普通成立しません。

小説も音楽もジャンルが広いし、個人個人の嗜好が大きく分かれます。「ロック」一つとったって、とてつもなく幅が広いのはご承知の通り。映画も漫画も同様であるように、落語も、そう。

ひとことで「落語」と言ったって、お年寄りがのんびりと楽しむ古きよきクラシックもあれば、若い層が心を熱くするロック系もある。あるいはごく少数ながら熱烈な支持を受けるコアパンクな落語や、人気はあるようにみえて実力はたいしたことないアイドル系だとかw

ですから、「落語、見てみたいな」「じゃあ落語聴きに行こう」というのはとても大まかな表現なのです。

「ほうらやっぱり、あれこれ細かいんだ。想像通り落語なんてハードルが高いや」

と思うのはまだ早い。落語は、絶対に楽しいから。もう少しだけ待ってください。

まずは初心者が初めて聴くのに適した落語を検討します。ここは責任重大です。うっかりしたものをお聞かせして「なぁんだ。落語なんてこんなもんか」と見切りをつけられたら大失敗です。その意味では学校寄席なんてイベントこそ心して取りかからなければなりません。学生や生徒のほとんどが初めて落語に接する場なのですから。「落語なんて、ずいぶん昔、中学校の体育館で聞かされて以来です」という人に出会うと残念でしかたがありません。

手っ取り早く、身近なところに落語好きな人がいれば、その人にお薦めの落語家を尋ねるのもひとつの方法です。それでもその人の嗜好がどこまで反映しているのかが分かりません。その点、ガイドとしては『この落語家を聴け!』(集英社文庫)などの広瀬和生氏の著作がしっかりと客目線かつ具体的なのでお薦めです。

そして誰かに何かをお薦めする時。音楽にたとえるなら、まずはジャンル選びです。次にアーティスト。その次に曲目。ラーメンであれば、まずはラーメンの系統。つぎに店。さらに品目。といった具合に、落語の場合は「どの落語家」だけでなく、「どの演目か」を同時に明らかにする必要があります。なんて書きながら、結構迷っています。分かりますか。そうですか。では、気合を入れて発表します。

落語に興味はあるけどキッカケがない。そんな落語初心者なら、まずはこんな落語を聴いていただきたい。立川談笑のお薦め落語です!

○立川志の輔師匠の「みどりの窓口」「はんどたおる」

○春風亭昇太師匠の「力士の春」「宴会の花道」

どうですか! 鉄板中の鉄板! なんといっても自分の高座を入れないのが奥ゆかしいでしょうw

いずれも1席聴くのに30分もかからないはずです。CDなどで一般に発売されていますから入手して聴くのは簡単です。今はネットに音源が出てるだろうと言われそうですが、出てるかもしれないし出てないかもしれません。そのあたりは詳しくないので分かりません。

今回ご紹介したのは「新作落語」といって、最近作られた落語です。たくさんの落語家、作品の中から特に間口が広そうな、つまり広く一般的に誰でもが楽しめそうなところを選んでみました。一方で、古くから伝わっているものが古典落語です。こちらももちろんものすごく楽しいのですが、今回はよりハードルの低そうな新作落語に限定したということです。また、落語には新作・古典の違いだけでなく、滑稽話(こっけいばなし)、人情話(にんじょうばなし)という区別などもあります。そのあたりも含めて、おいおいご案内していくつもりです。

さて、このうえで私が言いたいのは「CDやDVDで聴く落語は楽しいけれども、ライブで聴く楽しさの足元にも及ばない!」ということです。ここを声高に言いたい。落語は、ライブが命です! とはいえ、こればかりは客席に足を運んで体験していただかないと分かりません。あれこれと音源を聴いたり映像を見てみて、気に入った落語家がいたらその人の高座を目指して寄席やホールに実際に出掛けてみて下さい。

もちろん私の会も初心者大歓迎です。お待ちしています。イラサリマケー!

(次回は2月11日(水)の更新予定)

立川談笑(たてかわ・だんしょう) 1965年、東京都江東区で生まれる。海城高校から早稲田大学法学部へ。高校時代は柔道で体を鍛え、大学時代は六法全書で知識を蓄える。予備校講師など様々なアルバイトを経験し、93年に立川談志に入門。立川談生を名乗る。テレビの情報番組でリポーターを務めながら芸を磨く。96年に二つ目昇進、2003年に談笑に改名。05年に真打ち昇進。古典落語をもとにブラックジョークを交えた改作に定評がある。十八番は「居酒屋」を改作した「イラサリマケー」など。
<今後の予定>都内での独演会2月8日、3月14日、4月21日、広瀬和生氏とのトークショーもある「この落語家を聴け!」(北沢タウンホール)は3月24日、吉笑(二つ目)、笑二(同)、笑笑(前座)の弟子3人とともに武蔵野公会堂(東京都武蔵野市)で開く一門会2月20日、3月26日の予定。
立川談笑HP http://www.danshou.jp/ 

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