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保険料に「健康体割引」 条件クリアで3割安も

2015/1/30

近年持病があるなど健康に不安がある人でも入れる保険が増えて人気を博しているが、一方で自分は健康に自信があるという人も少なくないだろう。そんな人には一定の検査結果を満たせば、保険料の割引を受けられるいわゆる「健康体割引」が有用だ。もともと掛け捨て型の終身保険を中心に導入されてきたが、最近は医療保険などでも採用が広がっている。

特に健康な人は普通の健康状態の人に比べて、死亡したり病気になったりする可能性が低い。保険会社としては支払う保険金を少なく見積もることができ、保険料を抑えることも可能になる。

アメリカンファミリー生命保険(アフラック)の定期保険「Lightフィットプラン」では、同社が決めた健康の基準を満たせば「元気割引」を受けられる。具体的には体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)と血圧に一定の基準を設けており、加入時に提出する1年半以内の健康診断書を見て判断する。

39歳男性で死亡保険金500万円の場合、元気割引を受ければ月々1710円から1550円へ、約9%保険料が安くなるという。

医療保険では昨年7月にマニュライフ生命保険が「こだわり医療保険v2」を発売した。「過去5年間に入院や手術を受けていない」などの7つの条件をすべて満たせば、通常より安い保険料を適用する。1回の入院の限度日数が60日で日額5千円の給付金が出るプランに先進医療特約をつけた場合、7つの条件を満たした40歳男性の保険料は月1811円となり、健康割引を受けない場合より2割ほど安く済む。昨年7月の発売以降、9割の契約がこの健康な人向けの割引を受けているという。

期間中に死亡すると定額の保険金を満期まで毎月受け取れる収入保障保険では、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の「家族のお守り」が喫煙歴によって保険料を割り引く。1年以上たばこを吸っていない人で、BMIや血圧が一定の水準に収まっていれば、通常の保険料より3割程度安い割引を受けられる。たばこを1年以上吸っていないかどうかは自己申告ではなく、専用の器具を使って唾液を調べるニコチン検査を受ける必要がある。

一方、東京海上日動あんしん生命保険の「長生き支援終身保険」では保険料の割引はないものの、保険金を受け取ることがなく一定の年齢を迎えた時には「健康祝い金」を最大3回受け取れる。

健康志向の高まりで、日ごろから食事や運動に気をつける人は増えている。保険の加入を考えるときには、自分の健康状態では割引を受けられないか検討してみるべきだろう。(平野麻理子)

[日本経済新聞朝刊2015年1月24日付]

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