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2015年、注目の若手 女優&男優トレンド分析 日経エンタテインメント!

2015/2/9

広瀬すず、土屋太鳳、知英…。連ドラの主演抜てき組からK-POPの人気者まで、続々登場する女優シーンに変革を迫る美少女たち。一方、男優陣ではNHK組が躍進するなか、いったい誰が抜け出るのか。今後活躍しそうな女優と男優、各6人をピックアップ。2015年のトレンドを探った。

■世代交代を進めるネクスト主演女優、12年グランプリの2人に注目

ここ数年の若手女優シーンをけん引してきた堀北真希・新垣結衣らの世代が20代後半に突入して、演じる役柄が変化してきた。これを受けて、次世代を担うべき若手女優のニーズが高まっている。

2013年は川口春奈・橋本愛らが連ドラ初主演を果たしたが、2014年は初主演した女優が少なく、過渡期の印象が強かった。そのぶん、2015年は世代交代が一気に進むだろう。既に次世代抜てきの動きが出てきており、1月期連ドラで16歳の広瀬すずが初主演しているほか、朝ドラでは19歳の土屋太鳳が主演する。

葵わかな(あおい・わかな):透明感が魅力の現役女子高生女優。2012年から2014年まで、深夜番組から生まれたユニット「乙女新党」のメンバーとして活躍。2014年にはヤマザキナビスコ、東京海上日動火災のCMに起用され、抜群の透明感が注目を集めた。2015年は連続ドラマ『翳りゆく夏』(放送中・WOWOW)、2月公開の映画『くちびるに歌を』など、多くの作品に出演する(1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。スターダストプロモーション所属。映画『暗殺教室』にも出演)
知英 (じよん):元「KARA」からヒロイン女優へ。2008年から、K-POPグループブームの立役者となったKARAのメンバーとして活躍。2014年4月に脱退後は堀北真希や桐谷美玲らが所属するスウィートパワーと契約を結び、日本で女優活動を展開。『地獄先生ぬ~べ~』でヒロインを演じ華麗な魅力が注目を集めたのに続き、2015年3月公開の『暗殺教室』で映画初出演(1994年1月18日生まれ。韓国出身。スウィートパワー所属。『non-no』レギュラーモデルも務める)

土屋太鳳(つちや・たお):次期朝ドラ『まれ』のヒロイン。2011年放送の『鈴木先生』(テレ東系)で脚光を浴びた。2014年は『今夜は心だけ抱いて』(NHK BS)に主演したほか、NHK朝ドラ『花子とアン』で吉高由里子の妹役を演じた。オーディションを勝ち抜き、2015年上半期朝ドラ『まれ』のヒロインに選ばれた。シリアスな役柄を得意とする、期待の演技派(1995年2月3日生まれ。東京都出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。ロッテのCMでも活躍)

オーディションで選ばれた女優は、魅力を熟成するために、活躍まで数年を要するケースが多い。国民的美少女コンテスト出身の武井咲も、女優として注目されるまで4~5年を要した。

2012年の「全日本国民的美少女コンテスト」グランプリの吉本実憂、同年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリの優希美青は、受賞から3年後となる2015年は勝負の年で、注目の出演作が決定している。優希は1月から朝ドラ『マッサン』に出演。『花子とアン』に出演した土屋太鳳と同様に、若手女優の登竜門となりつつある朝ドラ出身組としても注目を集めそう。

また、近年のアイドル人気のなかにあって、アイドルグループやユニットのメンバーとして表現力を磨いた女優も増えている。その代表として、元KARAの知英、2014年まで「乙女新党」で活躍した葵わかなに期待が集まる。

複数の女優が大ブレークした数年後には必ず、年齢が近い女優たちが「遅咲き組」として主演で活躍する傾向がある。過去には、上戸彩や綾瀬はるかが主演女優としてブレークした後に、少し遅れて北川景子・上野樹里らが注目を集め、新垣結衣・堀北真希が脚光を浴びた数年後には吉高由里子・多部未華子らが急上昇を見せた。

今回も、2013年の朝ドラ『あまちゃん』で注目された能年玲奈や有村架純が呼び水となり、新世代の若手が続々と浮上しそうだ。ピックアップした6人のほかでは、『ごめんね青春!』(TBS系)で好演した黒島結菜、映画『渇き。』のヒロインを演じた小松菜奈、1月期に『問題のあるレストラン』(フジ系)、『限界集落株式会社』(NHK)に出演している松岡茉優にも注目。

広瀬すず(ひろせ・すず):2015年1月期ゴールデン連ドラの主演に。ミスセブンティーン2012に選ばれ、女優活動をスタート。2014年に入って、リクルート「ゼクシィ」、ソフトバンクモバイル、「JR SKISKI」など計6社のCMに起用され、愛らしさのオーラが注目を集めた。2015年1月スタートの『学校のカイダン』(日テレ系)に主演しているほか、同年6月公開の映画『海街diary』に出演(1998年6月19日生まれ。静岡県出身。フォスター所属。『Seventeen』専属モデルとしても活躍中)
優希美青(ゆうき・みお):NHK『マッサン』北海道編に登場。2012年、ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリ。2013年放送の『あまちゃん』で東北出身のアイドル「小野寺ちゃん」を好演。北海道に舞台を移す朝ドラ『マッサン』の余市編で主人公夫婦の養女・エマ役として2月から登場、映画『暗殺教室』にも出演。素朴な存在感が魅力の現役中学生女優(1999年4月5日生まれ。福島県出身。ホリプロ所属。2015年2月に主演映画『でーれーガールズ』が公開)

吉本実憂(よしもと・みゆ):「国民的美少女」グランプリ出身。2012年に開催された全日本国民的美少女コンテストでグランプリ。2014年秋に『獣医さん、事件ですよ』(日テレ系)で連ドラ初出演にしてヒロイン役。2014年12月13日に公開された『ゆめはるか』で映画初主演を果たしたのに続き、2015年公開の『罪の余白』で大人たちの心理操作を図るダーク・ヒロインに挑戦(1996年12月28日生まれ。福岡県出身。オスカープロモーション所属。アイドルユニット「X21」リーダー)

■勢いのあるU-26世代で、再注目&ブレーク続々の男優陣

続いて男優のトレンドを見ていこう。福士蒼汰、東出昌大と2013年のNHK朝ドラをきっかけにブレークした若手が、確実なスター街道に乗った2014年。2015年、それに続く若手俳優はどんな顔ぶれなのか。勢いのあるU-26(26歳以下)をチェックしてみた。

まずは、2014年で視聴率No.1となった朝ドラ『花子とアン』で存在感を放った窪田正孝。2006年、18歳のデビュー時から主演作が続いていたが、2013年以降、『最高の離婚』などの一途な優しい男のイメージが定着。『Nのために』での繊細なたたずまいも話題を呼んだ。一方でアクションやコミカルな演技、凶悪犯などもこなし、その圧倒的な演技力で、2015年も活躍必至と見られる。

同じく朝ドラ『ごちそうさん』の後半戦に出場、主人公の息子役で知名度を上げたのは、菅田将暉。2013年、国内外で数々の映画賞を受賞した『共喰い』で主人公を演じ、弱冠20歳で実力派の仲間入り。女装美男子にふんした『海月姫』のほか、2015年も出演作が目白押しだ。

そのほか、朝ドラ組では『マッサン』で主人公夫妻に預けられる青年役を熱演した浅香航大、1月からの北海道編で出演している堀井新太にも注目。山崎賢人も、3月からの朝ドラ『まれ』でヒロインの相手役が決まっている。また、大野拓朗は、NHK大河『花燃ゆ』で吉田松陰の教えに積極的に参加したキーパーソンの1人・野村靖役で出演が決定。さらなる飛躍が期待される。

窪田正孝(くぼた・まさたか):繊細な演技でアクションもすごい。2006年に深夜ドラマで初主演。2008年、三池崇史監督の『ケータイ捜査官7』で連ドラ初主演。2012年の大河『平清盛』、『花子とアン』でお茶の間に浸透。『Nのために』では純朴な青年、『ST 赤と白の捜査ファイル』では無口で武術にたけた刑事役と、振り幅の広さも魅力。2015年4月公開の『エイプリールフールズ』に出演(1988年8月6日生まれ。神奈川県出身。スターダストプロモーション所属。2015年『ST』の劇場版が公開中)
菅田将暉(すだ・まさき):ライダー発、随一の演技派に成長。2009年、『仮面ライダーW』で連ドラ初出演&初主演。2012年『王様とボク』、2013年『共喰い』、2014年『そこのみにて光輝く』など映画で評価を高める。2015年は、阪神・淡路大震災20年ドラマ『二十歳と一匹』(NHK)、映画『チョコリエッタ』など、主演作が続く。2015年3月には出演の『暗殺教室』も公開(1993年2月21日生まれ。大阪府出身。トップコート所属。2015年1月期、フジ系『問題のあるレストラン』に出演中)

大野拓朗(おおの・たくろう):知的さも武器に飛躍目指す。立教大学在学中の2009年、ミスター立教に選出。2010年、「キャンパスター★H50 with メンズノンノ」でグランプリを受賞。同年、映画『インシテミル』で俳優デビュー。2014年は高視聴率で話題となった『三匹のおっさん~正義の味方、見参!! ~』などの連ドラに出演。2015年は大河のほか、連ドラ初主演が決定している(1988年11月14日生まれ。東京都出身。ホリプロ所属。NHK『Let's天才てれびくん』に出演中)

■長身で正統派の90年代生まれ

一方、フレッシュな顔ぶれから見ていくと、硬派なルックスと落ち着いた雰囲気で、他にはない魅力を持つのが工藤阿須加。元プロ野球選手の工藤公康氏の長男で、『ルーズヴェルト・ゲーム』では社会人野球部の投手役を演じたことで話題に。2月にはテレビ東京系で放送のスペシャルドラマ『永遠の0』に出演する。

女子人気も高いイケメン系では、身長183センチの竜星涼もブレイク期待の1人。13年に『獣電戦隊キョウリュウジャー』のレッド役に。14年は『GTO』などに出演し、着々と経験を積んでいる。

『弱くても勝てます』『水球ヤンキース』でアクの強い役柄を演じるなど、独自路線をいくのが間宮祥太朗。事務所の先輩の小栗旬、綾野剛に続く演技派になるか。

工藤阿須加(くどう・あすか):爽やかで王道な役柄が似合う。2012年『理想の息子』でデビュー。2013年の大河ドラマ『八重の桜』で主人公の弟を演じ注目される。野球経験はないものの抜群の運動神経を持ち、『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)での投手役を射止めた。2015年1月19日放送のSPドラマ『ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~』(TBS系)に出演(1991年8月1日生まれ。埼玉県出身。パパドゥ所属。映画『アゲイン 28年目の甲子園』が公開中)
間宮祥太朗(まみや・しょうたろう):個性的な容姿&演技で存在感。中学時代からのモデル活動を経て、2008年に俳優デビュー。2014年は、『弱くても勝てます』『水球ヤンキース』でレギュラーを務め、『金田一少年の事件簿N(neo)』に出演するなど学園ドラマで存在感。ほかにも『素敵な選TAXI』『信長協奏曲』に出演。2015年1月期は『学校のカイダン』(日テレ系)でレギュラー(1993年6月11日生まれ。神奈川県出身。トライストーン・エンタテイメント所属)

竜星涼(りゅうせい・りょう):戦隊の次の一手が気になる。2010年俳優デビュー。2013年2月から放送された『獣電戦隊キョウリュウジャー』でレッド役を務めるなど若手の登竜門・戦隊モノで経験を積み、同じ事務所の福士蒼汰に続くか期待がかかる。2014年10月期は、宮藤官九郎脚本の『ごめんね青春!』で学園もののレギュラーに(1993年3月24日生まれ。東京都出身。研音所属。最新作は映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』)

(ライター 高倉文紀、関亜沙美 日経エンタテインメント! 平島綾子)

[日経エンタテインメント! 2015年2月号の記事を基に再構成]

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