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2015年、注目の若手 女優&男優トレンド分析

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広瀬すず、土屋太鳳、知英…。連ドラの主演抜てき組からK-POPの人気者まで、続々登場する女優シーンに変革を迫る美少女たち。一方、男優陣ではNHK組が躍進するなか、いったい誰が抜け出るのか。今後活躍しそうな女優と男優、各6人をピックアップ。2015年のトレンドを探った。

世代交代を進めるネクスト主演女優、12年グランプリの2人に注目

ここ数年の若手女優シーンをけん引してきた堀北真希・新垣結衣らの世代が20代後半に突入して、演じる役柄が変化してきた。これを受けて、次世代を担うべき若手女優のニーズが高まっている。

2013年は川口春奈・橋本愛らが連ドラ初主演を果たしたが、2014年は初主演した女優が少なく、過渡期の印象が強かった。そのぶん、2015年は世代交代が一気に進むだろう。既に次世代抜てきの動きが出てきており、1月期連ドラで16歳の広瀬すずが初主演しているほか、朝ドラでは19歳の土屋太鳳が主演する。

オーディションで選ばれた女優は、魅力を熟成するために、活躍まで数年を要するケースが多い。国民的美少女コンテスト出身の武井咲も、女優として注目されるまで4~5年を要した。

2012年の「全日本国民的美少女コンテスト」グランプリの吉本実憂、同年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリの優希美青は、受賞から3年後となる2015年は勝負の年で、注目の出演作が決定している。優希は1月から朝ドラ『マッサン』に出演。『花子とアン』に出演した土屋太鳳と同様に、若手女優の登竜門となりつつある朝ドラ出身組としても注目を集めそう。

また、近年のアイドル人気のなかにあって、アイドルグループやユニットのメンバーとして表現力を磨いた女優も増えている。その代表として、元KARAの知英、2014年まで「乙女新党」で活躍した葵わかなに期待が集まる。

複数の女優が大ブレークした数年後には必ず、年齢が近い女優たちが「遅咲き組」として主演で活躍する傾向がある。過去には、上戸彩や綾瀬はるかが主演女優としてブレークした後に、少し遅れて北川景子・上野樹里らが注目を集め、新垣結衣・堀北真希が脚光を浴びた数年後には吉高由里子・多部未華子らが急上昇を見せた。

今回も、2013年の朝ドラ『あまちゃん』で注目された能年玲奈や有村架純が呼び水となり、新世代の若手が続々と浮上しそうだ。ピックアップした6人のほかでは、『ごめんね青春!』(TBS系)で好演した黒島結菜、映画『渇き。』のヒロインを演じた小松菜奈、1月期に『問題のあるレストラン』(フジ系)、『限界集落株式会社』(NHK)に出演している松岡茉優にも注目。

勢いのあるU-26世代で、再注目&ブレーク続々の男優陣

続いて男優のトレンドを見ていこう。福士蒼汰、東出昌大と2013年のNHK朝ドラをきっかけにブレークした若手が、確実なスター街道に乗った2014年。2015年、それに続く若手俳優はどんな顔ぶれなのか。勢いのあるU-26(26歳以下)をチェックしてみた。

まずは、2014年で視聴率No.1となった朝ドラ『花子とアン』で存在感を放った窪田正孝。2006年、18歳のデビュー時から主演作が続いていたが、2013年以降、『最高の離婚』などの一途な優しい男のイメージが定着。『Nのために』での繊細なたたずまいも話題を呼んだ。一方でアクションやコミカルな演技、凶悪犯などもこなし、その圧倒的な演技力で、2015年も活躍必至と見られる。

同じく朝ドラ『ごちそうさん』の後半戦に出場、主人公の息子役で知名度を上げたのは、菅田将暉。2013年、国内外で数々の映画賞を受賞した『共喰い』で主人公を演じ、弱冠20歳で実力派の仲間入り。女装美男子にふんした『海月姫』のほか、2015年も出演作が目白押しだ。

そのほか、朝ドラ組では『マッサン』で主人公夫妻に預けられる青年役を熱演した浅香航大、1月からの北海道編で出演している堀井新太にも注目。山崎賢人も、3月からの朝ドラ『まれ』でヒロインの相手役が決まっている。また、大野拓朗は、NHK大河『花燃ゆ』で吉田松陰の教えに積極的に参加したキーパーソンの1人・野村靖役で出演が決定。さらなる飛躍が期待される。

長身で正統派の90年代生まれ

一方、フレッシュな顔ぶれから見ていくと、硬派なルックスと落ち着いた雰囲気で、他にはない魅力を持つのが工藤阿須加。元プロ野球選手の工藤公康氏の長男で、『ルーズヴェルト・ゲーム』では社会人野球部の投手役を演じたことで話題に。2月にはテレビ東京系で放送のスペシャルドラマ『永遠の0』に出演する。

女子人気も高いイケメン系では、身長183センチの竜星涼もブレイク期待の1人。13年に『獣電戦隊キョウリュウジャー』のレッド役に。14年は『GTO』などに出演し、着々と経験を積んでいる。

『弱くても勝てます』『水球ヤンキース』でアクの強い役柄を演じるなど、独自路線をいくのが間宮祥太朗。事務所の先輩の小栗旬、綾野剛に続く演技派になるか。

(ライター 高倉文紀、関亜沙美 日経エンタテインメント! 平島綾子)

[日経エンタテインメント! 2015年2月号の記事を基に再構成]

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