マネー研究所

男の家計改善

資産残高、即答できるか否か 貯蓄上手の分かれ道

2015/2/23

日経マネー

 枝葉の節約もいいが、男なら太い幹の「構造」を知り、改善を考えるべし――。労働組合シンクタンクの生活経済研究所長野の事務局長を務める塚原哲氏が、アッパーミドル層の男性を対象に「骨太」の家計改善法を伝授する。9回目は、お金をためる方策として有効な、日々の資産残高の把握法について解説する。

 あなたは自分の今日時点の資産合計額を即答できるだろうか。即答できれば、お金がうまく回っている可能性が高い。逆に即答できなければ確実にうまくいっていないはずだ。勤労者に関する弊所の調査では、お金がためられる人は次の3つの要素を即答できる傾向が顕著だからだ。

(1)今日の資産合計額

 資産とは借金を除いた金融資産、すなわち、預貯金、投資商品、年金保険の総額と思っていい。仮に今朝の資産合計額を確認したら「802万円」だったとしよう。今晩、飲み会がある場合、何とか今日の支出を2万円に抑えたくなる気持ちが分かるだろうか。それもそのはず、2万円を少しでも超えると700万円台に転落するからだ。

 毎日の支出にささやかな歯止めをかけるという習慣に加え、資産合計額が下がり続けることを快く思わない心理的要素も働き、資産がプラスに転じやすくなるのだ。

(2)引き落とし日・引き落とし額

 クレジットカード、携帯電話、公共料金などの「引き落とし日」と「引き落とし額」を把握していない人は、支払日の直前に資金繰りがショートしやすい。これが常態化するとキャッシングでその場をしのぎ、気付けば「クレサラ問題」(クレジット会社や消費者金融からの借り入れによる返済トラブル)や住宅ローン破綻の入り口に足を踏み入れてしまう。いかに手前から備えるかがものをいう。

(3)月の収支差額

 収入の多さと裕福さはリンクしない。収入が多くても支出が大きければ資産が減り続けるからだ。毎月の収支差額を常に把握しておく必要があるが、単に毎月プラスならいいというわけではない。仮に今月2万円のプラスだったとしても、このペースでは20年間(240カ月)で480万円しか財産は殖えない。収支差額を知れば、それもすぐ分かる。常に自身の支出を見直す習慣が身に付くのだ。

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