マネー研究所

マネートレンド

売れ筋と違う顔ぶれ 個人が選ぶ2014年ベスト投信 編集委員 田村正之

2015/1/10

投資信託のブログを書いている著名投信ブロガー115人が「個人にとっての2014年のベスト投信」を選んだ「ファンド・オブ・ザ・イヤー」の発表会が9日、東京・渋谷のイベントスペースで開催された。1位はニッセイアセットマネジメントが運用する「ニッセイ外国株式インデックスファンド」だった。

個人が選んだベスト投信2014年版は?
 ファンド名/運用会社
(一部略称)
資産
1位ニッセイ外国株式インデックスファンド/ニッセイ先進国株
2位バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)/バンガード・グループ世界株
3位セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信バランス
4位結い2101/鎌倉投信日本株
5位eMAXISバランス(8資産均等型)/三菱UFJバランス
6位ひふみ投信/レオス・キャピタルワークス日本株
7位世界経済インデックスファンド/三井住友トラストバランス
8位SMTグローバル株式インデックス/三井住友トラスト先進国株
9位ニッセイ日経225インデックスファンド/ニッセイ日本株
10位eMAXIS新興国株式インデックス/三菱UFJ新興国株

投票した投信ブロガーは30~40歳代が多く、商社、通信、金融など様々な業種で働く会社員が主体。投資を続けながら独自に勉強を重ね、ブログで投信や投資に関する情報発信をしている。月の訪問者が数十万人を超えるブロガーも多い。

主催者の一人、rennyさんなどが「金融機関で勧められる『売れ筋』投信と、僕ら個人投資家が評価する投信との差があまりに大きく、自分たちから見たベスト投信を発表しようと思って始めた」のが07年。今回は8回目だ。一般の個人が投信を選ぶ参考としても年々注目が高まっている。

今年の1位は初登場の「ニッセイ外国株式インデックスファンド」。日本を除く先進国に投資するインデックス(指数連動)型投信。13年の12月に設定された新しい投信で、保有期間中毎日差し引かれる運用管理費用(信託報酬)が年0.39%(税抜き、以下同じ)と安い。選んだブロガーからは「低コストで海外先進国に投資できる」などの評価が聞かれた。

2位は世界最大級の投信会社、米バンガード・グループの「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」。「超低コストで世界全体の大型・中型株だけでなく小型株まで幅広く投資できる」などと評価された。VTは海外上場の上場投信(ETF)で主にネット証券などで購入できる。

ETFは通常のインデックス投信と違って積立投資が原則できないのが難点だが、運用管理費用はさらに低いことが多く、特にVTは年0.18%だ。会場でバンガード・インベストメンツ・ジャパンのセールス・マーケティング部、金野真弓マネジャーは「昨年まで2年連続の1位だったので、来年は再び1位に浮上できるようがんばりたい」とあいさつした。

3位は独立系のセゾン投信が運用する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(GBF)」。1本で国内外の株と債券に投資できるバランス型。バランス型には国内外の比率を半々に設定している投信も多いが、GBFは計8割強が海外だ。「円安で海外資産への関心が高まっていることも選ばれた要因では」(瀬下哲雄運用部長)。

「個人が選ぶベスト投信」は低コストのインデックス型が上位に来ることが多い。長期投資ではコストの差が成績を左右しがちであることを投信ブロガーたちが重視しているためだ。

マネー研究所 新着記事

ALL CHANNEL