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保険の新常識

知識なくても見分けられる 入らない方がいい保険 保険コンサルタント 後田亨

2014/12/15

「入らない方がいい保険を簡単に見分ける方法はありませんか?」。あるセミナーに参加していた方から尋ねられました。確かに商品知識やセールスのノウハウで売り手が優位に立ち、保険料から差し引かれるコストの情報なども開示されないなか、普通の消費者がよく分からないまま手を出すべきではない保険を知っておくのは大事なことでしょう。私が挙げたのは次の3つです。

■簡単な見分け方(1) 商品名が長い
消費者に魅力をきちんと伝えたければ、もっと分かりやすい商品名にしてもいいはず

これは2013年1月18日付「商品名が長い保険、なぜハズレが多いのか」でも取り上げたことがある視点です。商品名が長かったり、仕組みを理解することが難しかったりする保険は消費者にとって損が大きいことを隠し、売り手の取り分が大きい傾向があると私は考えています。

例えば銀行の窓口で販売されている商品に「年金原資運用実績連動保証型変額個人年金保険」というものがあります。漢字ばかりで20文字を超え、どんな商品なのかすぐに理解できる人は少ないでしょう。実は本当に重要なのは、最後の「変額個人年金保険」ぐらいです。

変額個人年金保険は、保険商品にしては珍しく契約に要する費用が開示されているのが特徴です。パンフレットで確認すると、運用期間中にかかる費用が年率3.08%となっています。つまりこの商品は、仮に年3%の運用利回りを実現できたとしても加入者にとっては費用を引かれるとマイナスになるわけですから、お金を殖やすには不向きです。

そこまで保険の知識がなくても、一見して正体不明の商品なら避けた方が無難です。本当に売り手が中身に自信があり、消費者にその魅力を伝えたければもっと分かりやすい商品名にしているはずだ、というくらいの考え方でいいのではないでしょうか。

■簡単な見分け方(2) 費用対効果が分かりづらい

これは商品名の長さという視覚的な分かりづらさから一歩進み、保険料を払う価値がピンとこなかったり、検証しづらかったりする場合です。代表的なのが、複数の保障機能が付加された商品です。

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