ボードゲームで積み立て投資実感 丸井、確定拠出年金に対応投資教育最前線ルポ

「よしっ、これで株価が上昇したぞ」「インド株の上昇ってすごいなあ」――。11月26日、東京・中野にある丸井グループの福祉会の一室では、若い従業員が歓声をあげていた。彼らが興じるのは、資産運用をボードゲーム形式で体験する「つみたて投資ゲーム」だ。同社はライフプランと確定拠出年金(DC)をテーマとした初のセミナーで、このゲームを活用した。

丸井グループの福祉会はゲーム形式のセミナーで若い従業員に楽しみながら投資を学んでもらおうとしている

ゲームでは6人1組のグループが資産運用のリターンを競う。各グループは日本の大型株やインド株、資源メジャー株や外国国債など、8種類の金融商品のうち5つを選んで投資する。サイコロの目やカードで値動きが決まるが、特徴的なのはサイコロを振るごとに1万円ずつ投資を積み増していくことだ。

「商品の分散だけでなく、時間も分散して積み立て投資していくことの効果を実感してほしい」と、この日の講師で丸井Gとは投資教育で協力関係にあるセイコーエプソンの田中喜三男・労働組合副執行委員長は狙いを説明する。

実際、最初は目先の株価の動きに一喜一憂していた参加者の目つきは、ゲーム中盤に差し掛かると一変した。30歳代の男性参加者は、「株価はスタート時の5分の1なのに、資産総額は普通に貯金したのに比べ2倍にも増えた。時間分散の効果がこれほどとは」と驚く。株価の動きではなく、積み立て投資による資産運用の効果自体に目が向くようになった参加者がゲーム進行に伴い一気に増えた。

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