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旅・風景

心を潤す大自然とのふれ合い 厳選、北米の国立公園

2015/1/4

ナショナルジオグラフィック日本版

 世界にはさまざまな国立公園があります。想像できないほどスケールの大きな公園、地球上とは思えない奇観を見せる公園、めったにたどり着けない秘境にある公園、そしてもちろん都会から数時間で行ける便利な公園も。自然環境を守り、美しい景観とそこに生きる動植物を保護する国立公園は、私たち都会に住む人間の心と体をリフレッシュするオアシスでもあります。世界指折りの国立公園巡りに出かけてみましょう。まずは「北米」の国立公園からスタートです。

 米国は、世界で初めて国立公園を創設した国。1872年のことである。その目的は、あまりにも希有な景観を持つイエローストーン一帯が、オークションで売りさばかれるのを防ぐためだったという。後世になってフランクリン・D・ルーズベルト大統領はこう語っている。「国立公園制度の根本にあるのは、この国の土地は国民みんなのものだということだ。そして国民一人ひとりの心を豊かにするためには、公園としての整備が必要だ」。

 北米大陸は国立公園発祥の地ということもあり、豊かな景観の公園が数多くある。カナダのバンフ国立公園やジャスパー国立公園では険しい雪山や湖沼群を堪能し、米国ワシントン州のオリンピック国立公園では霧の立ち込める雨林を歩き、南下すればカリフォルニア州のセコイアの森や、アリゾナ州のグランド・キャニオンの絶景を眺めることができる。

「イエローストーン国立公園」。ワイオミング、アイダホ、モンタナの3つの州にまたがり面積は9000平方キロ(鹿児島県全体とほぼ同じ)と広大。間欠泉や噴気孔などの火山性地形で有名だが、アメリカバイソンなどの野生動物と触れ合うこともできるので家族連れに人気だ (写真:lightpix/iStockphoto)

 国立公園は、北米大陸で一番深い湖から、北米大陸の最高地点に至るまで、さまざまな地域の自然を保護している。その景観の多様性には驚かされる。たった1日のドライブで、ヨセミテ国立公園のシエラネバダ山脈の雪景色と、デス・バレー国立公園のひび割れた塩の大地を体験できる。対照的な二つの景観が、すぐそばにあることに驚く。

「グランド・キャニオン国立公園」。世界でもっとも有名な国立公園の一つ、グランド・キャニオンはコロラド川が18億年かけて浸食した壮大な峡谷だ。谷を囲む断崖のふちをリムと呼ぶが、南リムの展望台から北リムの展望台まで行くのに、車でたっぷり5時間はかかるという。もちろん、トレイル(登山道)を下って川まで降りるトレッキングも楽しい(写真:Erik Harrison/Shutterstock)

 本来、太古から続く自然とそこに住む動植物を保護するのが国立公園の目的だが、北米では都会からのアクセスが容易な公園が多い。都市に住む人にとってなくてはならない自然と触れ合う場を提供している。

「ヨセミテ国立公園」。年間400万人の旅行者が訪れ、その9割が世界一大きい花崗岩の一枚岩エル・カピタンや、落差190メートルのブライダルベール滝を見るためにヨセミテ渓谷を目指す。この公園は車で見て回れるようになっているが、ヨセミテの真の姿を知りたければ、総延長1300キロに及ぶ整備されたトレイルに足を踏み入れよう(写真:compassandcamera/iStockphoto)

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック『美しい世界の国立公園』を基に再構成]

(参考)自然保護の精神に基づき設立された世界の国立公園。その規模は壮大で、さまざまな景観にあふれています。ナショナル ジオグラフィック『美しい世界の国立公園 絶景とアウトドアを楽しむ旅』は、世界の有名な国立公園76カ所を6つの大陸別に紹介。サイズはナショジオ本誌よりも大きく、簡潔な文章と200点以上の美しい写真で構成しています。人類が未来に継承していくべき大自然が満載です。

美しい世界の国立公園 絶景とアウトドアを楽しむ旅 (日経BPムック)

編集:ナショナル ジオグラフィック
出版:日経ナショナルジオグラフィック社
価格:1,998円(税込み)

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