アメコミ人気が本格化 バットマン前史「Gotham」海外ドラマはやめられない!~今 祥枝

アメリカの名門マンガ出版社であるDCコミックスが生んだキャラクターの中でも、とりわけ人気を誇るバットマン。2014年は誕生から75周年ということもあり、アメリカはもとより日本でもバットマン75周年記念のイベントなどが開催されています。2014年10月に行われた、史上最多の15万人以上を集客したニューヨーク・コミコンでは、映画の歴代バットマンの衣装が展示される75周年記念ブースがイベントを大いに盛り上げていました。

そんななか、米国の批評家が最も期待する番組にも選ばれたのが、バットマンから派生した『Gotham』です。

バットマンが登場する以前のゴッサム・シティを舞台にした本作は、後にバットマンの協力者となり、警察本部長に昇進するゴードン刑事(下の写真左)が、相棒ハーヴェイ・ブロック(同写真中央)と共に悪に立ち向かうクライム・サスペンス風の『バットマン』前日談です。主演は、『The OC』や『サウスランド』のべン・マッケンジーが務めています。

『Gotham』。DCコミックスの人気キャラクター、バットマン登場以前のゴッサム・シティを舞台にした犯罪サスペンス。若き日のゴードン刑事が相棒と共に、街にはびこる悪と闘う。出演は、『The OC』のべン・マッケンジー、『サン・オブ・アナーキー』のドナル・ローグほか。米国では2014年9月22日よりFOXにて放送スタート。当初は16話の発注だったが、放送開始後にFOXは6話を追加発注し、シーズン1は全22話となる予定だ。製作総指揮は『THE MENTALIST/メンタリスト』のブルーノ・ヘラーほか  (C)Everett Collection/AFLO

重厚でダークな世界観

物語はオリジナルですが、少年時代のブルース・ウェイン(将来のバットマン)との出会いから、ジョーカーやペンギン、キャットウーマン、ポイズン・アイビーらおなじみの敵役の前史も登場。彼らがいかにして異形の者と化し、暗黒面へと落ちていったかの過程が明かされていくと同時に、映画スターのジェイダ・ピンケット・スミスふんするクセ者フィッシュ・ムーニー(上の写真右)などの新キャラクターも登場します。

よく作り込まれたリアリティーのあるダークな世界観は、クリストファー・ノーラン監督の映画『ダークナイト』シリーズをほうふつさせて重厚感たっぷり。アクションやヒーローものとしてのカタルシスだけでなく、人間の心の闇や善と悪の曖昧な境界線に踏み込むドラマとしても見応えがありそうです。

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