エンタメ!

エンタウオッチング

デビュー2年で武道館 女子アイドル業界、異変あり 日経エンタテインメント!

2014/12/15

■「でんぱ組.inc」 等身大の女の子感が同性や若者の心をつかむ

でんぱ組.inc(でんぱぐみ・いんく)。2008年に結成。2011年11月にトイズファクトリーからシングル『Future Diver』をリリースし本格的にメジャー活動を開始。メンバーは写真上段左から、夢眠ねむ、相沢梨紗、最上もが、成瀬瑛美、下段左から古川未鈴、藤咲彩音。11月26日にシングル『でんぱーりーナイト』をリリース

2014年のでんぱ組.incは、まず3月のシングル『サクラあっぱれーしょん』のオリコン3位、そして年初から行っていた全国ツアーのファイナルとなる日本武道館公演の成功でその勢いを印象づけた。

特に武道館公演は、結成から今までのでんぱ組.incの総括を感じさせる内容で、訪れた観客が口々に「感動した」と語る屈指の名ライブ。とはいえ、メンバーは「自分たちは変わったわけではないが、周囲の人の見る目が変わった」「課題は残ったけれども、見た人に喜んでもらえてよかった」と実に冷静な感想を述べていた。

今どきのアイドルなら「憧れの武道館でやる目標が達成できた」などと語ってみせたりするものだが、でんぱ組.incは、そんなできすぎた言葉で自分たちを彩らない。周囲への感謝は十分に語りつつも、むしろ、実力不足ばかりを実感しているという。そんな控えめでリアルな感想に現れる等身大の女の子らしさは、デザイン系の大学院で講師なども行った夢眠ねむや、グラビアで大人気を誇る最上もがなどを筆頭に、各メンバーの個性を多彩な形で開花させた。

■等身大の個性が魅力に

過去には単に「アキバ系」という言葉でひとくくりにされていたメンバーだが、ここへきて1人ひとりの良さが自然な形で見えるようになってきた。これによって女性や学生など、いわゆるアイドル好きではない一般のファン層が拡大している。各メンバーの個別活動が活性化し、しかもそれを一般層が自然な姿として好意的に受け入れたからこそ、今日の成功につながったに違いない。

「カップヌードル」のCMに起用されたことによく表れているが、でんぱ組.incはかねてより、いわゆるオタクっぽい日本のカルチャーを分かりやすく紹介するアイコンとして理解されているところがある。それは海外公演で引っ張りだこになっていることからも明らかで、今後もそうした方向性は期待され続けるだろう。

しかしそんな中でも決して浮世離れせず、あくまでリアルな日本の女の子らしさを備えているところは、見る者に親しみを感じさせる。そうした長所は今後さらに目立つようになるだろうし、グループとしてもますます人気を獲得していくに違いない。

エンタメ! 新着記事

ALL CHANNEL