旬のフルーツ「ザクロ」、新たに老化を防ぐ作用

秋から冬にかけて店頭で見かけることが増える大きなザクロ(写真提供:米国ざくろ協会)

ザクロには、ポリフェノールの一種、エラジタンニンやエラグ酸という成分が多く含まれており、これまではエラグ酸の機能性が注目されてきた。だが、「糖化にはエラジタンニンが効いていると考えられる」と伊東教授。

エラジタンニンには複数結合(重合)したものがあり、その重合度が大きいほど活性が高いと期待される。「研究により、ザクロにはエラジタンニンが2つ以上重合したものが存在し、重合度が3つ、4つと大きくなるほど、抗糖化活性が高かった」と伊東教授は話す。

ザクロには、抗酸化作用、抗炎症作用に関する研究報告も多い。1年以上ザクロジュースをのみ続けていると、LDLの酸化が抑えられ、血圧の低下や動脈硬化の抑制、心疾患リスクの低下といった効果も。また、閉経による骨粗しょう症のリスクを低減させ、変形性関節炎の炎症を抑えるという報告もある。

秋はザクロの季節。アンチエイジングを目指すなら、ザクロもぜひお試しを。

取り出した種衣は冷蔵庫で3~4日、冷凍すれば数カ月は保存できる。皮をむかなければ室温で数週間持つ(イラスト:平拓哉)

この人に聞きました

伊東秀之さん
岡山県立大学保健福祉学部栄養学科教授。岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了。食品メーカー研究員などを経て、2013年より現職。ポリフェノールなど、食品素材に含まれる機能性成分の構造研究、生体利用性などの探求が専門。

(ライター 堀田恵美)

[日経ヘルス2014年12月号の記事を基に再構成]