ジバニャン?知らないではダメ「妖怪ウォッチ」講座日経BPヒット総研 品田英雄

キーワード3「参加」:バーチャルの物語をリアルな展開に

アニメやゲームは本来、テレビやゲーム機の中の触れることができない楽しみだ。それが、自分の体を思いっきり使って楽しめるようにいろいろと工夫されている。

まず、ケータと同じように腕時計を着けることができる。同じように腕時計で妖怪を呼び出せる(気分になれる)。また、キャラクターのメダルを集めることは、メンコや切手集めと同様に昔から存在するアナログの楽しみ方だ。

「ゲラゲラポー」で始まる「ゲラゲラポーのうた」はテレビアニメ『妖怪ウォッチ』のオープニング曲。CDには「ようかい体操第一」を収録する
エプソン品川アクアスタジアムの「ゲラゲラポーな水族館」

一方、テレビのエンディングでは「ようかい体操」(現在は「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」)が流れ、子どもたちに一緒に踊ろうと誘っている。実際、子どもたちには大人気で、体操を覚え踊る子どもたちが続出した。この秋の小学校の運動会でも数多く演じられたし、体操の様子をビデオに収め動画投稿サイトにアップする人たちも山のように登場している。バーチャルな世界を飛び出して、リアルな世界と融合したのだ。

マクドナルドは妖怪ウォッチカレンダーを発売、東京・品川のエプソン品川アクアスタジアムでは「ゲラゲラポーな水族館」を展開中。11月28日からは池袋のナンジャタウンに妖怪ウォッチを題材にした新アトラクションが登場するなど、企業の利用も増えている。2015年に向けて、妖怪ウォッチの盛り上がりはまだまだ続きそうだ。

品田英雄(しなだ・ひでお)
日経BPヒット総合研究所 上席研究員。日経エンタテインメント!編集委員。学習院大学卒業後、ラジオ関東(現ラジオ日本)入社、音楽番組を担当する。87年日経BP社に入社。記者としてエンタテインメント産業を担当する。97年に「日経エンタテインメント!」を創刊、編集長に就任する。発行人を経て編集委員。著書に「ヒットを読む」(日経文庫)がある。
[参考] 日経BPヒット総合研究所(http://hitsouken.nikkeibp.co.jp)では、雑誌『日経トレンディ』『日経ウーマン』『日経ヘルス』、オンラインメディア『日経トレンディネット』『日経ウーマンオンライン』を持つ日経BP社が、生活情報関連分野の取材執筆活動から得た知見を基に、企業や自治体の事業活動をサポート。コンサルティングや受託調査、セミナーの開催、ウェブや紙媒体の発行などを手掛けている。