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ネット配信、黒字化の先へ 「放送外」に走るテレビ局 日経エンタテインメント!

2014/12/11

【新戦略1:ベンチャーキャピタル】 共同事業も視野に12社に投資

2013年1月、フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(以下、FMH)がフジ・スタートアップ・ベンチャーズ(以下、FSV)を設立。主にインターネット分野のスタートアップ(起業したての企業)に出資していくと表明した。約15億円の投資ファンドを組成し、ゲーム分野など中心に既に12社に投資している。

映画やイベント事業など、放送外収入をいち早く拡大してきたが、なぜ次はベンチャーキャピタルなのか、フジテレビのゲーム&インキュベーション事業部長でFSVの責任者を兼務する種田慶郎氏にその狙いを聞いた。

■出資は「新しいメディア領域を勉強するための手段」

【種田氏】 投資した企業の資産価値が上がったら、早く売ってリターンを得るという一般的なベンチャーキャピタルではなく、(事業の親和性を求める)コーポレート・ベンチャー・キャピタルとしてやっています。もちろん売却益を得ることもあるでしょうが、投資した企業から新しい技術を吸収したり、共同で仕事をしたりという事業としてのメリットが主な目的です。

ファントム オブ キル。Fuji&gumi Gamesの第1弾作品となるスマホ向けシミュレーションRPG。オープニングムービーを押井守が監修。Google play、App Storeで配信中 (C)Fuji&gumi Games,Inc.All Rights Reserved.

出資は、新しいメディア領域を勉強するための手段とも捉えています。今新しいメディアの多くは、インターネットの分野から生まれていますよね。著作権などグレーな部分を持ちながらも、新しいニーズを掘り下げて、やがて圧倒的な力で認知されていく。ベンチャー企業の力を借りて、急速に変化するインターネット分野の事業に対応したいという狙いもあります。

投資先選定の際に重視しているのは、FMHグループの企業と協力することで何らかの成長が見込めること。例えば、スマートフォン向けの学習コンテンツを手がけるスマートエデュケーション、3Dプリンターの最新技術を持つカブクなどとは、番組キャラクターを使った商品制作が既に実現しました。デザイン雑貨・家具のショッピングサイトを手がけるMONOCOのように、通販会社のディノス・セシールなどとの相乗効果を見込んでいるケースもあります。

ゲームの分野にも注目しており、モバイル系の作品を手がける制作会社3社に出資しています。他社と共同で資本金を出しているエイリムという会社では、オンラインゲーム『ブレイブ・フロンティア』が全世界で月に数十億円を稼ぐヒット作となるなど、少しずつ結果も現れてきていますね。(談)

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