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大阪初の「ららぽーと」 施設の隅々までママ目線

2014/12/6

■現役ママ社員の提案から始まった新プロジェクト

ママ ウィズ ららぽーとプロジェクトは、チームリーダーである荒井みゆき氏の提案がきっかけで生まれた。2歳の長男を育児中の荒井氏は、三井不動産商業施設本部でテナント誘致業務を担う営業部に所属。「ららぽーとはファミリーに強い施設だと思っていたが、母親として仕事に復帰したときに、もっと快適性を上げる余地がある」と実感した。そして1年半前に和泉店の担当となり、本格的に動き始めた。

チームは0歳から10歳の子供を持つ現役ママ7人で構成。自分たちの経験はもちろん、子育てママを対象としたアンケート調査結果に基づき、「必ず遊び場を作る」「フードコートに配膳係がほしい」「トイレブースにもオムツ替え台を」など100項目のメニューをリストアップした。

例えばトイレにオムツ替え台はよくあるが、個室にあるところは少ない。しかし「ママのアクションを減らして快適性を上げるなら、トイレブースにも必要。当たり前だと思っていたハード面から見直した」と荒井氏。また、個室授乳室にオムツ替え台を取り付けると回転効率が悪くなるというデメリットも、台数を増やして待ち時間を短縮することで解決した。

アンケート結果からは、ママ客の潜在ニーズも見えてきた。ショッピングモールへの来店目的の8割が「買い物」だが、4割は「リフレッシュと子供のため」。そのため、今回は遊び場を設け、買い物以外の来店動機を作ったという。

マタニティ、ベビー、キッズ用品を豊富にそろえる大型店「アカチャンホンポ」。育児雑貨や新生児肌着、マタニティ用品などオリジナル商品も充実
「ユニクロ」もキッズアイテムを強化している

2階北側のキッズ関連ゾーンには「トーマスステーション」など子供が遊べるアミューズメント施設も配置
カラフルな食器類がそろう「ル・クルーゼ」では、店内の常設キッチンで料理教室を開催。離乳食レシピの教室も予定している

ママ ウィズ ららぽーとの取り組みはテナント独自に行っているものも多い。マタニティ、ベビー、キッズ用品専門店「アカチャンホンポ」はマタニティスクールやプレパパナイトツアー、栄養相談会などのイベントを開催。「コンビミニ」はコンシェルジュによるプレママスクール、最新ベビーカーの無料レンタルなどを実施する。さらに、食器専門店「ル・クルーゼ」では店内の常設キッチンで料理教室を開催。鋳物ホーロー鍋で作ると甘みが増す離乳食のおかゆなど、料理を楽しみながら鍋の使い方も学べる。

また、館内には遊び場などキッズスペースのある店舗が17店、子供向けメニューを取り扱う店舗も17店。H&Mなど従来から子供服を扱っているファッション物販も含めると、子供を意識したテナントの割合は他の商業施設よりもかなり高い。

「プロジェクトでリストアップした100項目のうち、ほぼ全メニューを実現できた」と荒井氏。中山部長も「ママ目線で不足していた点や不満を解決するテナントを誘致し、運営する仕組みを確立できた」いう。今後はさらにブラッシュアップし、標準仕様を決めたうえでほかの施設にも展開していく考えだ。

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