もう少し細かく説明するために、現表示と新表示の違いを一覧表でまとめてみた。

手洗いには「手」、酸素系漂白も追加

まず洗濯。すでに説明したように現行では洗濯機は「洗濯機」、手洗いは「たらい」と分かれているが、新表示ではどちらも「たらい」に統一される。たらいの中に人間の手が描かれていれば、手洗いができるという意味。温度帯は現行よりも細かく分類され、セ氏70度とセ氏50度が新たに加わった。「横棒」の数は洗濯する際の強弱を示す。

次に漂白。現行では「エンソサラシ」(塩素系漂白可)と「漂白不可」の2種類しかないが、新表示では酸素系漂白ができるかどうかの記号も加わる。このため、新表示は「三角」(どんな漂白も可)、「三角に斜線」(酸素系漂白のみ可)、「三角にバッテン」(漂白不可)の3種類となる。

縦棒は「つるし」、横棒は「平」、乾燥機も追加

乾燥については読み方に慣れが必要。現行では無地がつるし干し、平が平干し、斜線が陰干しを示しているが、新表示では「縦棒」がつるし干し、「横棒」が平干し、「斜線」が陰干しを示す。「棒が服が干される向きを示す」と考えると理解しやすい。また、棒が「2本」の場合はぬれ干しを意味する。「水分を多く含んでいるので棒の数が多い」と覚えておこう。

現行にはなかった乾燥機による乾燥(タンブル乾燥)の記号も新たに加わる。排気温度の上限は点が「2つ」ならセ氏80度、「1つ」ならセ氏60度。×が付けば乾燥機による乾燥はできないことを意味する。乾燥機を使う家庭が増えているのでより便利になりそうだ。

P・Fは「ドライ」、Wは「ウエット」

アイロンは点の数が多いほど底面温度の限度が高いことを示す。「3つ」が高(セ氏200度)、「2つ」が中(同150度)、「1つ」が低(同110度)。

クリーニングはP、F、Wとアルファベットが記されているが、これにも簡単なルールがある。覚えておきたいのがW。水を使った「ウエットクリーニング」ができることを意味する。現行ではドライクリーニングの可否しか表記していなかった。

PとFはどちらもドライクリーニングが可能という意味。違いは使う溶剤。Pはパークロロエチレンなど、Fは石油系を示す。ただ、溶剤についてはクリーニング業者が判断するので、消費者は気にしなくてもよい。「Wならウエットクリーニング、PかFならドライクリーニングができる」と覚えておくだけで十分だ。

以上が新「洗濯表示」の読み方のルールである。新表示はISOの規格と同じで世界で通用するので、一度覚えておけば必ず役に立つ。やがて学校の教科書にも掲載され、生活に必要な基礎知識として子どもたちも授業で勉強することになるそうだ。

新表示の導入まであと約2年。洗濯する際に戸惑わないよう、今から読み方の攻略法を頭に入れておくと便利かもしれない。

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