日経マネー

2014/12/17

日経マネー 特集セレクト

現在のようなレバレッジ規制がなかった当時、シーマスターさんは100倍程度のレバレッジでFX取引をしていた。

「売れば上がり、買えば下がるという感じで、相場に振り回され、毎日、損が200万円、300万円という単位で積み上がっていきました。最後はもう何をしたらいいか分からなくなり、株も含めてポジションを持ったまま、相場をぼうぜんと眺めてましたよ」。そして年が明ける頃には、株の損も含めて口座から3000万円が消えていた。

「値頃感とか節目で売買をしていたことが敗因です。1ドル90円は割らないとか、ここまで下げたら95円までは戻すとか…。根拠がないですよね。『1円=0.009281ドル』でトレードしている外国人には節目でも何でもないですから」

「もう一つ、逃げると決めたら、どんなに損が膨らんでいても逃げないと駄目。ただ、このような苦い経験があったからこそ、投資の勝ちパターンを構築できたと思っています」

【みんなも溶かしてる 読者の悲しい声】

■中国バブルに踊って…  匿名さん(千葉県)
 中国株ものを中心に約10本の投資信託を購入。北京五輪前年には6000万円の元本が9700万円まで殖えた。五輪や上海万博本番でさらなる上昇を夢見ていたが…。結局、今は3800万円まで下落。欲を出し過ぎた。

■無知が憎い…  kenchanさん(埼玉県)
 退職金が入ったので、銀行の窓口で勧められるまま、取りあえず投資信託と外貨預金を始めました。ところがあっという間に300万円の損失。ほとんど知識がないのにまとまったお金が入ったのでつい投資してしまった。

■根拠なき戦略の果てに  T・Yさん(神奈川県)
 「トヨタだったら大丈夫だろう」と考えて株を買ったら、リーマン・ショックで資金を半分にしてしまった。結局、銘柄の選択基準が“だろう”だけで根拠がなく、何も考えてなかった。今はシナリオを描いて投資している。

(日経マネー 本間健司)

[日経マネー2014年12月号の記事を基に再構成]

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