電子工作世代にブーム 超小型PC「ラズベリーパイ」

インストールが完了すると設定ツールが起動する(図10)。インターネットに接続する場合は、セキュリティーのためパスワードを変えておこう。コマンドプロンプトからデスクトップ環境を起動すると、まるでウィンドウズのような画面が現れる(図11、図12)。

[左上]図10 ラズベリーパイの設定メニューが表示される。インターネットに接続して使う場合は、「2 Change User Password」でパスワードを変えておこう。「Finish」でメニューを終了する [左下]図11 コマンドプロンプトで「startx」と入力すると、ラズビアンのデスクトップ環境が起動する。次回以降、起動時にRaspbian(ラズビアン)にログインするにはIDとパスワードを入力する。既定のIDは「pi」、パスワードは「raspberry」だ。パスワード変更した場合は、新しいパスワードを入力しよう [右]図12 ラズビアンではウィンドウズによく似たデスクトップ環境が使える。標準でウェブブラウザーや画像ビューワー、プログラミングソフトなどを搭載している

デスクトップ上のアイコンや左下のメニューボタンからアプリケーションを起動できる。ウェブブラウザーや画像ビューワーなどを標準搭載しているおかげで、すぐにパソコンとして使える。

大人も子供も楽しめる

ラズビアンに搭載されている「Scratch(スクラッチ)」というソフトを使うと、パズルのピースをはめ込んでいく感覚で、誰でもプログラムを組める(図13)。初めてのプログラミングに挑戦してもよいし、子供にコンピューターの動作や面白さを教えるツールとして使ってもよいだろう。

ラズベリーパイの基板上にあるGPIO端子に電子回路をつないでコントロールしてみるのも面白い。昔は電子回路を作るには、はんだ付けが必要だったが、今はブレッドボードと呼ばれる基板で簡単に電子回路を組める(図14)。初心者向けには、部品と回路図のセットも市販されている。

GPIO端子に接続した電子回路は、プログラムで制御できる。電子回路やプログラミングの知識がある人なら、センサーから取り込んだ情報を基に機器をコントロールするといった応用も可能だ。最近のパソコンが失った「手を動かして何かを作る面白さ」を、ラズベリーパイで味わってみよう。

[左]図13 ラズビアンに標準搭載される「スクラッチ」は、命令のブロックを組み合わせて並べていくだけでプログラムが作れる。猫のキャラクターをプログラムで動かしてみよう [右]図14 ラズベリーパイは電子回路を接続できるのも特徴。スクラッチでプログラムを作れば、キー操作でLEDを点灯させるといった制御も簡単だ

(日経PC21 江口悦弘)

(日経PC21 2014年12月号の記事を基に再構成)

知識ゼロでも心配なし!初めてのラズベリーパイ(電子書籍)

著者:福田和宏
出版:日経BP社
価格:1000円(税込み)

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