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日本でエボラ出血熱の患者がでたら、どうなるのか

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス
エボラ出血熱の日本上陸はあるのか。西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリアで猛威をふるう「エボラ出血熱」。致死率の高い怖い感染症だが、日本での流行の恐れはあるのか。そもそもどんな病気なのか? もし患者が出たらどのようなことになるのか。知っておくべきことをまとめた。

「エボラ出血熱は空気感染や飛沫感染がない。感染している人や動物の血液・体液を触り、手の傷、目や鼻、口の粘膜からウイルスが侵入しない限り、感染する危険性はない。流行国で患者の治療・ケアをしたボランティアなどの感染者が日本に帰国したり、入国するリスクはあるが、日本での流行は考えにくい。また海外への渡航を控える必要もなく、この病気への感染を心配しなくて大丈夫」。国立感染症研究所ウイルス第一部の西條政幸部長はそう強調する。

エボラ出血熱の症状は下表の通りで、重症化すると白血球数や血小板数が減少し、歯肉や鼻からの出血、吐血、下血といった出血症状が出るのが特徴だ。

【 エボラ出血熱の特徴 】
●空気感染、飛沫感染しないので、感染者の体液や血液に触れなければ感染の心配はない
・混乱回避のため流行国への渡航は控えた方がいいが、入国しただけで感染する恐れはない
・日本で感染が広がる心配はない

WHO(世界保健機関)によると、2014年10月25日までに西アフリカで感染が確認されたか疑われる患者は1万141人。うち死亡は4922人(致死率49%)。「感染が拡大したのは、流行国では感染症への知識が普及しておらず、感染を防ぐ手袋、滅菌ガーゼ、使い捨ての医療器具などが不足している社会的背景も大きい」と西條部長。

また致死率が高いのは、もともとこのウイルスの病原性が高いうえ、予防・治療法がないため。「ウイルスは生きた細胞の中で増殖する性質があるため、元気な細胞を温存してウイルスだけ攻撃する薬の開発は難しい。そのため、インフルエンザやエイズなど一部の病気を除き、ウイルス感染症には治療薬がないのが実態だ。エボラ出血熱に関しては、未承認薬のZMappと抗インフルエンザ薬のファビピラビルの2つが治療薬の有力候補だが、どちらも人に対する効果は未知数」と西條部長。

ファビピラビルは富士フイルムホールディングスが開発した日本発の薬で、海外では他の未承認薬と合わせて一部の患者に投与され、回復した患者もいる。フランス政府とギニア政府が11月からエボラ出血熱に対するファビピラビルの臨床試験を開始する予定だ。

万一、日本でエボラ出血熱が疑われる患者が出た場合、国立感染症研究所で検査が行われ、感染が確定した患者は感染症指定医療機関で治療される。厚生労働省は、国内での治療に未承認薬のファビピラビルの使用を認める方針という。

効果が期待される2つの未承認薬

・ファビピラビル(商品名・アビガン)

富士フイルムグループの富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬。内服薬で、細胞内での遺伝子複製を阻止することでインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ。

→インフルエンザとエボラウイルスは遺伝子の複製の仕組みが似ているため、エボラ出血熱への効果が期待される。マウスでの実験ではエボラ出血熱に対する効果が認められているが、霊長類、ヒトへの効果・副作用は不明。

・ZMapp

米マップ・バイオファーマシューティカル、カナダのデファイラスら3社と米政府、カナダ公衆衛生庁の共同プロジェクトで開発されているエボラ出血熱の治療・予防薬候補。

→遺伝子組み換えタバコの葉の中で作られる3種類の抗体薬を混合。エボラ出血熱に感染したサルに対する治療効果は認められているが、ヒトへの効果・副作用は確認されていない。緊急措置として、感染したリベリア人、ナイジェリア人の医師などに投与。

この人に聞きました

西條政幸さん
 国立感染症研究所ウイルス第一部部長。小児科医として病院勤務、国立感染症研究所主任研究官などを経て2010年より現職。熱帯感染症を含む感染症学・ウイルス学が専門。

(ライター 福島安紀)

[日経ヘルス2014年11月号の記事を基に再構成]

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