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日本でインド式教育 IT立国支える理数脳づくり 編集委員 小林明

2014/10/17

■日本人生徒は全体の4割弱

インド人学校「GIIS」の外観

同校が東京に開校したのは2006年のこと。運営母体はシンガポールに本部を置く財団。日本のほか、インド、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、アラブ首長国連邦(UAE)でもインド人学校を開校しており、同じ教育カリキュラムが導入されている。

東京校の生徒は当初、50人ほどだったが、その後、急速に増えて敷地が手狭になったため、今年4月に同じ江戸川区内の現在の場所に移転拡張した。現在の生徒数は352人で国籍はインドが198人(56%)、日本が129人(37%)。この二大勢力のほか、バングラデシュ4人、パキスタン3人、ネパール3人、フィリピン3人、米国2人、カナダ2人、ロシア2人、韓国2人などが続く。

瞑想(めいそう)、呼吸法などを教える「ヨガ」の授業もあるし、遠足や運動会、学芸会、クラブ活動もある。インド独立運動の指導者、マハトマ・ガンジーの非暴力の思想を教える「道徳」のような授業もある。卒業後の進路はインドのほか、海外の教育機関への留学を想定しているそうだ。

「授業は英語だし、算数などは早い時期から高度なことを勉強するので、日本人だと途中から編入するのは大変かもしれない。できれば幼稚園から入った方が溶け込みやすいと思います」と水野さんは助言する。生徒本人の意欲がないと厳しいし、学校から出される宿題も多い。両親による協力も不可欠になるという。

■学費はインター校の半分から3分の1程度

ヨガの授業で呼吸法なども学ぶ(G2)

学費はどの程度なのだろうか?

同校によると、幼稚園で月額約6万~6.5万円、G1~G10で月額約7万~8.5万円が目安。このほか必要に応じて課外活動、スクールバス、シャトルバスなどの費用もかかる。国内の一般のインターナショナル・スクールに比べると「半分から3分の1程度の水準」で済むようだ。親にとってはこの点も大きな魅力になる。

多様性のある環境で理数脳や語学力が鍛えられ、しかも一般のインターナショナル・スクールよりも学費が安い――。こうした理由から、日本人の進学先としても関心が急速に高まっているわけだ。

ただ、インド人学校は本来、来日しているインド人の子弟が帰国しても教育面で困らないために開校したもの。校内で話されている英語も、厳密には米国や英国で話されている英語とはアクセントやイントネーションが微妙に異なる。また、場合によっては母国語としての日本語の学力を独自に補う必要もありそうだ。

こうしたメリットやデメリットを慎重に吟味し、生徒や両親に困難に立ち向かう覚悟があるならば、進学先として一つの選択肢になるかもしれないと感じた。

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