日本でインド式教育 IT立国支える理数脳づくり編集委員 小林明

幼稚園年長からIT教育を開始

マウスの機能や操作法を講義(G1)
パソコンでホームページを作成(G8)

IT教育に力を入れているのも大きな特徴。

同校ではG1(日本の幼稚園年長)からITの授業を始める。最初はキーボードやマウスなどの呼称、機能などを学び始め、校内の実習室で実際にパソコンも操作する。幼少時からパソコンに慣れ親しむ環境をつくっておくのが狙いだ。

低学年ではパソコンでゲームをしたり、絵を描いたり、図形を作ったり。簡単な操作から徐々に高度な操作に移行し、やがてプログラムの書き込みなどにも挑戦する。週2時限がITの授業に継続的に充てられるそうだ。

G1のクラスではマウスの名称やボタンの機能、操作方法などについて教えていた。これがG2になると、マウスを使ってパソコン画面上のポインターやキャラクターを動かしたり、簡単なゲームなどをしたりするようになる。G8(日本の中1)のクラスでは朝食のメニューを写真入りで紹介するホームページをパソコンで作成中だった。

こうして生徒は当たり前のようにパソコンを使いこなすようになる。興味を持った子どもは互いに競い合いながら、さらに専門知識を磨くこともできる。「ITで国内産業をけん引したい」――。こんなインドの国家戦略の意気込みが伝わってくるような気がした。

第2、第3外国語まで習得

フランス語の授業風景(G2)

同校では理数系科目に加えて、語学力の強化にも力を注いでいる。

授業は原則、英語で行われるが、生徒は第2、第3外国語も勉強しないといけない。フランス語、日本語、ヒンディー語の中から自由に選択する。同じクラスでも生徒によってそれぞれ異なる語学レベルに合わせて課題をこなすカリキュラムになっている。日本人だと日本語、仏語から選択するケースがほとんどだという。

「世界で通用する人材を育成するのが我が校の目標です。そのためには語学力も欠かせない。インド人学校に入れば、多人種の中で協調しながら自己主張し、リーダーシップを発揮する訓練を積むことができる」。校長のサムバトゥラージャンさんはこう効用を説く。

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