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ギャル雑誌の連続休刊 渋谷発ファッションは郊外へ 日経エンタテインメント!

2014/10/20

「egg」。1995年に創刊。ギャル文化の一翼を担い続けた。2013年に休刊となった『Men's egg』は姉妹誌(ミリオン出版→大洋図書)

2014年に入り、ギャル雑誌の休刊が相次いでいる。ガングロなどギャル文化をけん引した『egg』(大洋図書)が5月31日発売の7月号を持ってピリオドを打ち、大人ギャル雑誌の『BLENDA』(角川春樹事務所)も8月7日発売の9月号をもって休刊となった。また4月15日には『小悪魔ageha』を出版するインフォレストが30億円の負債を抱え、事業停止状態となっている。

1990年代中盤から渋谷を中心に花開いたギャル文化は、小麦色の肌に明るめの髪色、露出の高い派手な服装に身を包んだ10代から20代の若者たちがつくったものであった。その文化を支え続けたギャル雑誌に、立ちはだかったのがスマートフォン(スマホ)とSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)だった。

旧来の携帯電話しかない時代、ギャル雑誌はパソコンと親和性の低い女の子たちを読者層に多く抱え、ネット情報を補完する役割を担っていた。しかし、スマホが一般化して以降、誰でもどこでも簡単に情報を取れるようになってしまったのだ。

SNSも今や多岐にわたり、「WEAR」のようなファッションコーディネートアプリも出現。累計300万ダウンロードを記録するこのヒットアプリは、誰でも自分の着こなしを投稿したり、人のあげたものも見ることができる。それはまるで、ギャル雑誌によくあった読者モデルのスナップ写真ページを彷彿(ほうふつ)とさせる。

「小悪魔ageha」(写真左)。2005年に創刊。専属モデルたちは「ageモ」と呼ばれ、夜の仕事をする女性たちからの人気も高かった(インフォレスト)。「BLENDA」(写真右)。2003年に創刊。クールな大人ギャルスタイルを提案。海外のトレンドやセレブも意識した誌面で人気を集めた(角川春樹事務所)

加えて、若者が保守的になったという意見もある。奇抜な格好をして目立ちたいという意識よりも、周りの人たちから外れたくないという意識が強いというのだ。

「ファッションが目立ってしまうことをリスクと考える子が増えて、全体的におとなしくなってきた。疑似恋愛的な現在のアイドルブームも保守的な志向の表れのひとつ。黒髪の優等生、渡辺麻友がAKB48総選挙で1位に選ばれたことがそれを物語っている」と『ギャルと不思議ちゃん論』の著者でライターの松谷創一郎氏は語る。

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