昼休み時間の電話番、やらなければダメなの?

2014/10/6
日経ウーマンオンライン

職場で賢く生き抜くために知っておきたい「ワークルール」と「お金」をテーマに、社会保険労務士の佐佐木由美子氏がそれぞれの「対処法」をお伝えします。今回は「お昼休みの業務」について考えます。

職場でのお昼休みは、食事を取るだけでなく、ほっとひと息できたり、職場の仲間と会話を楽しむひとときなのではないでしょうか。しかし、「お昼休みの時間を自由に使えなくて困っている」と悩む方もいるようです。

昼の電話当番が暗黙のルール、従わないといけないのか?

「新しい店ができたから、お昼に行ってみない?」。その日の朝、舞さんは憧れの先輩から声をかけてもらいました。しかし、金曜日のお昼休みは、電話当番で外出ができません。

入社したときから、内心嫌だと思っていましたが、それがこの会社の暗黙のルールだと聞かされ、異を唱えることなどできませんでした。

舞さんの勤務する会社は女性社員が少ないにもかかわらず、「電話は女子社員が取るもの」という考えが強く残っています。

3コール以内で取らないと上司に怒られることから、常に電話の音には敏感に反応し、電話対応が忙しく、取りかかっている事務作業が遅れることもしばしばありました。

「お昼休みが自由に使えないだなんて、絶対におかしい」と、舞さんは強く思いました。電話当番のために、金曜日は必ずお弁当を作ってくるか、コンビニ弁当を買って出社しなければなりません。

「私だって、皆とランチに行きたいんです。別の日に行けば? と言われるかもしれませんが……。たとえ週1回の業務でも、電話が多くて昼食をゆっくり食べられないときもありますし……」。舞さんのストレスは、相当なものでした。このように、会社は昼休みを拘束する権利はあるのでしょうか?

「手待ち時間」は労働時間と判断されることも

法律では、使用者(会社)が労働者に対して、一定の休憩時間を労働時間の途中に与えることを義務付けています(労働基準法第34条1項)。

具体的には、労働時間が6時間を超え8時間以内の場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩が必要とされます。

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解決に向けて舞さんができること