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報道カメラマンのiPhone撮影塾

残るはズーム 驚きの手ぶれ防止、新型iPhone検証

2014/9/26

米アップルのスマートフォン(スマホ)、iPhone6と同6Plusが発売されて1週間がたった。同社のホームページやCMを見ても分かるように、新機種はカメラ機能に力が入っている。旧型機より画面が大きくなり見やすくなったほかに、何が変わったのか。新機種2つのうち、より高性能なiPhone6Plusのカメラ機能がどこまで使えるものなのか、報道カメラマンの視点で検証してみた。
入り口で大きく待ち受けるマイケル・ランディ≪アート・ビン≫(2010/2014年)を撮影する男性。多くの来場者が立ち止まって撮影していた(横浜美術館)

芸術の秋。特に今年は日本各地で大規模なアートの展示が催されている。最近は展示物について一部写真撮影可能なものがもあり、商用利用や動画撮影を除き、作家名と作品名を併記すれば写真を公開できる規則もある。そのルールを守りながら、iPhone6Plusを片手に横浜市で3年ごとに開かれている祭典「ヨコハマトリエンナーレ2014」(以下、ヨコトリ2014)を訪れた。

手ぶれ補正の威力、こんなところに

ヨコトリ2014では、横浜美術館と新港ふ頭にある「新港ピア」の2会場で400点以上の作品が「忘却」をテーマに来場者をお出迎え。「写真を撮れるので、家族で楽しめる」「来場の記念に残せてありがたい」――と、来場者は作品を鑑賞するだけでなく、写真撮影も楽しんでいる様子だ。

「サイモン・スターリング≪鷹の井戸(グレースケール)≫(部分)2014年」をiPhone 6 Plusで撮影【f/2.2、ISO80、1/4秒】(横浜美術館)

美術館で撮影できる展示物を写真に収めるときに、ひとつ困ることがある。会場の暗さだ。もちろん作品を守るためなのだが、頑張って脇を締めて構えて撮っても、暗さのせいで画質が悪くノイズだらけになってしまった――などという経験がみなさんもあるのではないか。

しかしiPhone6Plusで撮ってみると、暗くてもピントもスムーズに合わせられ、作品をきれいに写すことができた。

なぜきれいに撮れるのか? 理由は、傾きや回転速度を計測する「ジャイロスコープ」などを搭載した「光学式手ぶれ補正機能」のおかげだ。気になって撮った写真の撮影データを確認してみると、シャッタースピードが1/4秒と非常に遅かった。実はこれは驚くべき数字といえる。報道カメラマンでも、このスローシャッターでぶれずに撮影するのはなかなか大変だ。通常なら、微妙に手が震えただけでブレが写真に現れてしまう数値レベルだ。

さらにノイズの少なさも際立っていた。写真の感度を示すISOの値が80だった。この数値は、低ければ低いほどノイズが少なくきれいな写真になる。ISO80というのは一般的には大きく引き延ばして風景写真に使うような水準だ。アート作品を撮るのに十分ふさわしい画質といえる。

iPhone 6 Plusと同5sとの主な違い
iPhone 6 PlusiPhone5s
焦点距離4.15mm4.12mm
絞り値f/2.2f/2.2
最高ISO感度5002500
最長シャッター速度1/4秒1/15
5s→6Plusでの変化ピント合わせが速い
光学式手ぶれ補正
ライムラプス(早送り動画)機能
240fpsスローモーション
タイマー撮影

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