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「転職」がうまくいく、4つのポイント

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いまや、アラフォー年齢でも"3~4人に1人"が独身「おひとりさま」の時代(2010年総務省「国勢調査」)。おひとりさまとして、どう生きるべきか? 不安や悩みを持つ人もいるはずです。マーケティングライターの牛窪恵さんが、ひとりの場面でも安心して生きられる力、「おひとり力」の向上について、様々なテーマを紹介・分析します。今回は「転職」についてお話します。

秋から年末にかけては「転職」のシーズンでもあります。いままさに、転職先を検討中の女性もいるのではないでしょうか。「おひとり力」にとって、非常に大事な"仕事"の転機。働き女子の皆さんは、いったいどう考えているのでしょう?

一生続けられる仕事に出合うには?

「私たち、結婚後もどうせ『産んで働かなきゃ』ですよね。だから最初から、会社のランクを落として就活してます」

そう話してくれたのは、都内の名門女子大に通うA子さん(20代前半)。いわく「"私たち世代(20代前半)"は、ほとんどが専業主婦にはなれないと聞いた。ならば、家事も育児も仕事も、全部100%なんてとてもムリ。だから就活段階から、企業のランクを落として、働き続けやすい(ラクな)会社を選んで受けている」というのです。同じような声を、後にいくつも聞きました。

A子さん達の考えは、一理あります。「婚活」や「パラサイトシングル」の言葉を世に広めた中央大学の山田昌弘教授も、私がお会いするたびにこうおっしゃいます。

「いまの20代女性で、専業主婦で居続けられるのは、1割いるかいないかだ」

ならば確かに、最初から"ラクそうな"企業に勤めたほうが、ムリせず出産、子育てと両立できる。仕事なんて、どうせお金を稼ぐ手段なんだから……。ある意味で、とても賢い。私はいまの17~26歳の男女を、世の中を悟りきった「さとり世代」とも呼んでいます。

また、事前に「どうせこんなもの」と悟っていれば、過度に期待しすぎて裏切られるショックは少ない。ただ、どうしても陥りやすいのは「事前情報に振り回されやすい」こと。

先日取材した、入社3年目のB子さん(20代半ば)は、「転職先の情報をネットで調べたら、『ブラック企業』寄りの書き込みがいくつもあって、いまから不安で」と、顔を曇らせていました。

医師・医学博士で現在は医療やビジネスの現場で活躍中の狭間研至さんは、次のようにアドバイスします。「インターネットの情報や外部の噂に振り回されて『どうしよう』と悩むより、まずは『自分にとってイヤなことは何か』を考えてみてほしい」(狭間さん)

いまの薬学生や医学生に話を聞くと、彼らを悩ませているのは大概、外から聞いた情報。「○○病院はブラックらしい」「外科に行くと大変らしい」など、不確かな「らしい」に右往左往していることも多い、とのこと。

本来は噂を聞くより前に、その世界にどっぷり浸って「自分の目」で確かめることが大事。でも就活や転職の場合、一部の特殊なケース(インターンシップなど)を除いては、なかなか事前に現場を知るのが難しい。ならば、逆説的に「自分にとって、イヤなことは何か」を考えてみると、「自分に大事なもの」が見えてくる、と狭間さん。

実際、学生にもそのようにアドバイスするほか、自身もまず「どうしてもやりたくないこと」は何かと考えた結果、「実は当直をやりたくないことに気付き」、転職(起業)に至ったといいます。

SNSへの投稿がキッカケで希望の業界へ

一方、「お酒に関わる仕事に転職したかったので、アルコールメーカー主催のワインセミナーに参加してみた」と話すのは、金融機関に勤めるC子さん(30代前半)。

彼女は「結婚は、するかしないか分からない」と言います。でもA子さん同様、たとえ結婚・出産しても、「専業主婦はムリなんだろうな」と感じてはいる。それなら、やっぱり「一生働きたい」と思える会社に転職したい。ただ就活とは違って、転職の場合はOB、OG訪問などはしにくいもの。

そこでC子さんは、アルコールメーカーの社風を少しでも知ることができればと、各社主催のセミナーにそれぞれ3件、参加したそうです。 するとセミナーで、思いがけない収穫がありました。主催企業の担当者と名刺交換、「実はいま転職を考えていて」と話せたのは予定どおりでしたが、さすがに人事担当者とは違うスタッフだったので、そこから先に話は進まなかった。

ところが、セミナーの様子をフェイスブックにアップし、知り合い限定で「お酒の業界で働けたらいいなあと思ってて」とコメントしたところ、大学時代の先輩から、「僕が働く輸入商社で、いまワイン部門の輸入スタッフ(正社員)を探している」と連絡が入った。思い切って面接に出向いたところ、見事採用、転職となったそうです。

キャリアカウンセラーでキャリエーラ代表の藤井佐和子さんは、「キャリアアップは、スキルをつけることだけではない」と言います。「スキルを磨くのと同時に大切なのは、人とのつながりを"丁寧に"すること。そのためには、出会った人との人脈を大切にすること、そしていま目の前の仕事に、"チームの目線"で力を尽くすことが大事です」

過去の人脈を活かせるかがカギ

これまで、延べ1万3000人以上の相談を受けた実績がある藤井さんは、転職相談に来る人に、まず「過去の人脈を考えてみましょう」と話をする、とのこと。対する相談者の答えは、主に2つに分かれるそうです。

1つは、「いままでの人脈は、全部切ってきたんで」というタイプ。

もう1つは、「そういえば、あの人に相談にのってもらえるかも」と思い出したり、「元上司に会って、来週相談にのってもらうことになっています」と、過去の人脈を活かそうとするタイプ。どちらが転職につながりやすいか、客観的に見れば分かりますよね。

また、藤井さんが「目の前の仕事に"チームの目線"で力を尽くす」というのは、要は「またあの人と一緒に、仕事がしたい」と思われる人になりましょう、ということ。

一般に、キャリアアップというとつい"自分"に矢印が向きがちで「スキルをあげなきゃ」と専門性ばかりに目がいくもの。

でも、過去に出会った人たちが「またあの人と働きたい」「あの人に次の仕事(会社)を紹介したい」と思うのは、"個人"ではなく"チーム(組織)"の一員として、どれだけ役に立ってくれたか、共に仕事しやすかったか、といったことだと藤井さん。

いまの職場で「周りになにかしてあげたい」「私にできることは何か」とチーム目線で考えられる女性は、おのずと「また一緒に仕事したい」と思われ、今後の転職先探しでもきっと、アドバンテージが得られる。そうなれば、毎回ゼロから転職先を探すストレスも減らせますよね。

最近はいったん転職して戻る"リターン組"も目立つもの。私が知る限りでも、途中、別の会社に転職したものの、「またうちで働いてくれないか」と元の上司や先輩に誘われて(昔よりいい条件で)戻る、というパターンが近年、増えている印象。

そう考えると、「目の前の仕事に"チームの目線"で力を尽くす」ことは、いろんな意味で重要です。

以上をまとめると「転職」を思い立ったらまず考えるべきことは、おもに次の4点に集約されます。

(1)過去や現在の人とのつながりを"丁寧に"すること
(2)目の前の仕事に"チームの目線"で力を尽くすこと
(3)「△△らしい」という外部の噂や情報に振り回されないこと
(4)自分にとって「イヤなことはなにか」を考えてみること

今後の仕事をどうするかは、数ある「おひとり力」のなかでも重要なポイント。もし転職を視野に入れるなら、まずは上の4つを発想してゆっくり、温かな気持ちで"次の一歩"を考えてみませんか?

牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)
マーケティングライター。インフィニティ代表取締役。財務省財政制度等審議会専門委員。1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社して編集、PR担当後、転職し、2001年に起業。トレンド、マーケティング、小売流通、ホテル、旅行関連などをテーマに執筆、講演を行う。テレビ番組のコメンテーターも務める。主な著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』『ただトモ夫婦のリアル』(いずれも日本経済新聞出版社)ほか。13年、経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」サポーターに就任。公式ブログ「牛窪恵の気分はバブリ~♪」

[nikkei WOMAN Online 2013年10月25日付記事を基に再構成]

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