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「ひとり旅」で、危険や失敗を防ぐヒント

「おひとり力」養成講座

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日経ウーマンオンライン
いまや、アラフォー年齢でも"3~4人に1人"が独身「おひとりさま」の時代(2010年総務省「国勢調査」)。おひとりさまとして、どう生きるべきか? 不安や悩みを持つ人もいるはずです。マーケティングライターの牛窪恵さんが、ひとりの場面でも安心して生きられる力、「おひとり力」の向上について、様々なテーマを紹介・分析します。今回は「ひとり旅」についてお話します。

安くて、安全、快適な"おひとり旅"のワザ

夜になると、ようやく秋の気配を感じる季節。旅に出たいシーズンです。でも「ひとり旅」となると、いろいろ不安はつきものです。ホテルは? 食事は? 交通手段は? ひとりで列車に乗ったり、レストランでポツンと"おひとりさま"するのも寂しいし……。

自動車メーカーに勤めるA子さん(20代後半)も、そんな理由から「おひとり旅デビュー」を躊躇してきた一人。ところが最近、突如「京都ひとり旅」のきっかけが訪れました。

「友達に仕事が入り、いきなり京都旅行をドタキャンされた。ホテルも列車も予約済みで、私までキャンセルすると一人3万円以上損する。もったいないから、『ええい、行っちゃえ』と、夜行バスに乗りました」

いざ行ってみると不安は吹き飛んだ、と言います。

夜行バスは、縦9列、横3列のみの、ゆったりした「プルメリアグランデ」(平成エンタープライズ)。座席は心地よい低反発シートで、女性専用エリアもある。

A子さんが寛いでいると、同じく女性専用エリアに座っていた、ひとり旅の女性が、「どちらまでですか?」と声をかけてきた、とのこと。二人とも「京都まで」だと分かり、アッという間に友達に。結局、朝7時半ごろ京都に着いてから、一緒に朝食をとり、お昼過ぎに別れるまで、5時間ほど二人で寺社巡りを楽しんだ、と言います。

「夜行バスの旅は、安いだけでなく、他のお客さんとの"一体感"がある。とくに女性専用エリアがあると、気分的にも安心。もし友達ができなくても、寂しくなかったと思います」

実は"おひとり旅"のプロによると、A子さんのような夜行バスのひとり旅こそ「初心者にオススメ」だそうです。社長をはじめスタッフ全員が女性の旅行会社、「エイキュー・トラベル」(東京都渋谷区)の社長、八十島亜由子さんも、A子さんのような"おひとり旅"を支持する一人。

「夜行バスは『夜になったら寝る』という、毎日の当たり前の行為を通じて、自然にひとり旅に入っていけるから、気持ちがラク。仕事を終えて、いったん家に帰るか、または仕事場に荷物を持って行ってバス停に行けば、あとは乗って眠るだけ。いまは女性でも快適に過ごせる、設備のいいバスがたくさんありますから、昔よりはるかに快適ですよ」

また、もう一つ"おひとり旅"初心者にオススメなのは、「祭りの時期」を狙うことだと、八十島さん。

そういえば、以前取材したアパレル勤務のB子さん(30代前半)も、「青森のねぶた祭りがどうしても見たくて、思い切ってひとり旅に出てみた」と言っていました。

B子さんはひとりっ子。昔から甘えん坊で「寂しがり屋」を自負、これまで家族やカレ、友達以外とは旅したことがなかったとか。でも、長年の夢だった青森のねぶた祭りは、いざ行ってみると、予想をはるかに超える賑わい。

駅から続く大通りには、たくさんの屋台と人垣。夜の街に、色鮮やかなねぶたの灯りがキラキラと輝き、勇ましい"お囃子"に合わせて、踊り子さんたちが跳ね躍る。

その人垣で祭りを見ているだけで、「めちゃめちゃパワーをもらえた」とB子さん。

祭りの屋台で汗を流す地元の男女とも仲良くなり、メアド交換までしたとか。翌日は、彼らオススメの地元の店で、名物の「のっけ丼」を完食。その丼の画像をフェイスブックに投稿すると、たくさんの「いいね!」がついたそう。「丼にのったマグロやウニの美味しさを、みんなでシェアできた感じ。ひとりで寂しいとか、まったく感じませんでした」(B子さん)

B子さんのように、祭りの時期に旅に出ると、着いてから街中を観光して歩くうち、気づけば祭りのイベントが始まる。観ているだけで、アッという間に時間が過ぎていきます。

出店や屋台も立ち並び、ひとりでも食事しやすい。地元の人もお祭り気分でオープンになっているので、会話も自然と生まれる。ひとり旅特有の"寂しさ"を感じる間がないわけです。

また、先の八十島さんは、「旅に出る前に、フェイスブックに"知り合い限定"で、『今度、○○にひとり旅するのですが、オススメの店や宿はないですか?』などと書き込むのもいい」と、アドバイスします。

「そうすれば、地元に詳しい人から役立つ情報が得られたり、場合によると知り合いから『そのまた友人』を紹介してもらえたりする。もし『案内しますよ』という人が出てきたら、案内してくれる人と『共通の友人』の両者に同送メールを送り、状況をシェアしておけば、トラブルにも発展しづらいですよ」

実は私・牛窪も、ひとりでシンガポールに"プチ留学(2週間ほど)"する直前、フェイスブックに「行きます」「誰かいい店を知りませんか?」とアップしました。すると、懐かしい友人が転勤で現地に住んでいたり、やはり知り合いを紹介してくれたりして、不安だった"海外おひとり旅"が一転、楽しめる空気に。

穴場のレストランやショッピング情報まで入手でき、ガイドブックよりよほど役立ちました。見ず知らずの相手にいきなり「現地案内」を頼むのは不安もありますが、知人経由で万全の注意を払えば安心。心強い味方になってくれるでしょう。

一方、「旅先でひとり、ホテルや旅館に泊まるのが怖い」と話す女子もいますが、これもちゃんと気を付ければ大丈夫。

A子さんやB子さんも、次のような工夫で、おひとり旅の不安を払拭していました。 A子さんが泊まったのは、09年12月、京都・寺町に開業した「9h(ナインアワーズ)」(http://ninehours.co.jp/)。「汗を洗い流す」「眠る」「身支度する」という3つだけに特化したオシャレなカプセルホテルで、エレベーターから「男女」の動線が別々。もちろん、ベッドがあるのは「女性専用フロア」です。そのベッド自体も、宇宙船のカプセルのようでありながら、ふかふかの"繭"に包まれる感覚。

隣りの音は、多少気になったそうですが、「それが逆に、安心だった」とA子さん。「広いホテルでポツンとひとりで寝ていると、誰か男性が入ってくるかも、と思って怖い。でも女性だけのフロアなら安心だし、みんなでつながってるような安心感もある。もちろん、安い(1900円~)のも魅力です」

他方、B子さんの工夫は、旅先に小さな「防犯トラベルアラーム(TA10)」(Asmix)を持っていったこと。蛍光色のカワイイ携帯用で、一般的な防犯アラーム以外に「人感センサー」もついたアラームです。

東急ハンズ渋谷店・防犯グッズ担当の本藤善朗さんも、「ホテルにひとりで泊まるのが不安な女性にオススメ」だと言います。

「『もし寝ている間に、誰かが入ってきたら』と不安な場合は、就寝時に人感センサーを入口や窓に向けてセットしておくといい。侵入者の動きを察知して、大音量のアラームが威嚇する仕組みです」

このほか、ひとり参加限定の旅を展開する、クラブツーリズム(東京都新宿区)は、不定期で「ひとり旅説明会」を実施。まずこういう会に出て、ひとり旅の魅力や注意ポイントを知るのも、いいかもしれませんね。

女性のひとり旅も、ちょっとした工夫で、寂しさや危険回避に努めれば、きっと旅を楽しめることでしょう。皆さんの、意外な"おひとり力"にも、気づけるかもしれません。

牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)
マーケティングライター。インフィニティ代表取締役。財務省財政制度等審議会専門委員。1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社して編集、PR担当後、転職し、2001年に起業。トレンド、マーケティング、小売流通、ホテル、旅行関連などをテーマに執筆、講演を行う。テレビ番組のコメンテーターも務める。主な著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』『ただトモ夫婦のリアル』(いずれも日本経済新聞出版社)ほか。13年、経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」サポーターに就任。公式ブログ「牛窪恵の気分はバブリ~♪」

[nikkei WOMAN Online 2013年9月14日付記事を基に再構成]

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