相手が怖いからという関わりを避ける
次に、相手のことや相手の基準を知って、うまく関係を築きたいと思っているにもかかわらず、失敗してしまう人のケースです。
相手のことを深く知り、相手がどんな基準を持つのか尋ねることは効果的ですが、このとき恐る恐る尋ねるのではなく、「あなたともっと仲良くしたいから」や「もっと仕事で役に立ちたいので、あなたが良いと思っている基準を知りたいです」と、よりポジティブな理由を率直に話すと効果的です。
ここで相手に怯えて、「どうすればいいんでしょう……」と優柔不断な態度を見せてしまうと依存的に思われてしまいますし、「あなたが怖いからあなたの機嫌を伺います」という臆病さで関わろうとすると、相手もそれを感じ、結果的に距離が開いてしまいます。
「あなたのことを知って関係を改善したい」「私はもっとあなたに貢献したい」という関わりを拒む人はほとんどいません。
積極的に、主体的に、関係性をより良いものに変えたいという意思をもって接してみましょう。
だめな自分として相手と関わるのではなく、素晴らしい相手と、素晴らしい自分として関わっていけることを相手も望んでいます。
うまくできた方法をパターン化する、うまくできている人を徹底的に真似する
評価されている人や、うまくいっている人というのは、「うまくいく方法をパターン化するのが上手な人」です。
例えば、元気よく挨拶をして相手の機嫌が良くなったら、それを繰り返す。
引き受けた仕事を上手にこなすことができたら、その方法を繰り返して向上を図る。
人間関係が順調な人は、うまくいく方法を自分の中で確立し、そこを軸にしています。
相手に喜んでもらえることや、特に相手がうれしそうにしたこと、リラックスや安心を感じたことなどに敏感になることで、「相手が何を好むのか」を知ることができます。
もしも失敗してしまったことや苦手なことがあったとしても、「私はこれが不得意だ」ということを承知し、お決まりのパターンのように、上手にやっている他の人の方法を真似することで、人生で自分のことを責めることが少なくなっているんですね。
けっして自分一人すべてを上手にこなす必要はないのです。