月に1万円以上使うなら「お金がかかる趣味」趣味の持ち方(2)

カネがかからない趣味をひとつは持ちたい

一方で、お金がかからない趣味はいくつか持っておくといいでしょう。先ほど整理したとおり「1カ月に1万円はかからない」程度の趣味のことです。趣味によっては毎月数千円以下ということもあります。

友達と週末にスタバでおしゃべりする、というような趣味(交際)はストレス解消にうってつけですし、フラペチーノがどんなに高くてもそれ以上の価値があります。

まちあるき系の趣味はお金はあまりかからないうえ、健康にもつながります(例えば東京スリバチ学会の場合、高低差のあるルートを15キロくらい歩きますので、ゴールにつく頃には心地よい疲労感です)。

お金がかからない趣味を持つと、「趣味にお金をかけられない時期」にも役立ちます。子どもの学費負担が重くなったとき、海外旅行という趣味は控えざるをえないかもしれません。しかし、月に一度程度の美術展鑑賞なら経済的負担は抑えつつ、趣味の欲求を満たすことができるでしょう。

ただ、お金がかからない趣味にも注意が必要です。最初はお金がかからないと思っていたら、お金がかかる趣味に化けることもあるからです。

たとえば歴史好きの女性(いわゆる歴女)が、歴史の本を読んでいるうちはお金はあまりかかりません。しかし、「○○城や古戦場を実際に見に行きたい」となり、「せっかく行くなら温泉に泊まっておいしいご飯も食べたい!」と発展すればお金がかかる趣味に広がります。こちらも趣味にかかるコストを意識することが大切です。

趣味の予算はメリハリをつける

お金がかかる趣味も、頻度を減らすことで年間予算を抑えることは可能です。海外旅行という趣味があって、1回あたり10万円以上かける場合でも、年2回の渡航であれば毎月の負担は2万円程度に収まります。年末年始、GW、夏期休暇、秋の連休と4回も出かければ予算は増えます。

趣味の予算は「お金がかかる趣味ならコントロール」し「お金がかからない趣味もバランス良く楽しむ」という視点がマネープラン的にも有効です。

老後のことまで見据えるなら経済的負担には必ず制約がかかっていきますので、「お金がかからない趣味」がより重要になってきます。若いうちからそこまで計画的になる必要はありませんが、趣味に手を出す場合は少し意識するといいでしょう。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ) 1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、1級DCプランナー、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。商工会議所年金教育センター主任研究員、企業年金連合会調査役DC担当など歴任。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。論文「個人の老後資産形成を実現可能とするための、退職給付制度の視点からの検討と提言」にて、第5回FP学会賞優秀論文賞を受賞。近著に『お金の知恵は45歳までに身につけなさい』(青春出版社)。twitterでも2年以上にわたり毎日「FPお金の知恵」を配信するなど、若い世代のためのマネープランに関する啓発にも取り組んでいる(@yam_syun)。ホームページはhttp://financialwisdom.jp
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