空の玄関で食べる究極の一品 羽田空港に和食専門店

2014/9/20

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日経トレンディネット

2014年7月18日、羽田空港国内線第一旅客ターミナルに「メニューを一品に絞り込み、究極の一品を目指す」ことをコンセプトにした和食専門店「Hitoshinaya(ひとしなや)」がオープンした。料理の監修・指導は、日本料理界の「現代の名工」にも選ばれている長島博氏。空間設計は、海外でも多くの受賞歴を持つ建築家・松井亮氏。料理、空間ともこれまでの空港内レストランにはない新たな試みが多く、注目を集めている。

Hitoshinayaの最大の特徴は、ワンメニューで勝負している3つの和食専門店が、ひとつの軒先でつながっている空間づくり。共通しているのは、3軒とも和食の基本である「だし」にこだわった専門店であることだ。

Hitoshinayaの場所は、羽田空港国内線第1旅客ターミナル2F 北ウィング。向かって右から「すりながし」(13席)、「あさごはん」(25席)、「ひとはち」(13席)の3店舗が1つの軒下に集まっている。日本空港ビルデングのグループ会社で、羽田空港などのレストラン事業を営む東京エアポートレストランが運営
「すりながし」はだしと旬の野菜などをミキサーにかけた和風ポタージュ「すり流し汁」のみを提供。営業時間は10時半~19時半

「あさごはん」はだし餡(あん)で食べる朝粥定食など、だしが引き立つ和朝食のみを提供。営業時間は5時半~20時。1日じゅう朝食のみを提供する
「ひとはち」は季節の野菜や穴子などにだし餡をからませた和丼のみを提供。営業時間は10時半~19時半

だしと旬の食材で作る和風ポタージュのみを提供する「すりながし」、一日中だしにこだわった和朝食のみを提供する「あさごはん」、だし餡(あん)をかけた和丼の店「ひとはち」と、それぞれ個性を強く打ち出しているユニークな業態。そしてどれも、野菜中心のライトメニューとなっている。

肉ブームで超厚切りステーキや肉そばなど“がっつり系”のメニューが人気の今、空港内のレストランで野菜中心のライトな一品に絞り込んだ狙いとは…。その答えを探るべく、羽田空港に足を運んだ。

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