積み立て続けて25年、正攻法は成功法(藤沢久美)

シンクタンク・ソフィアバンク代表の藤沢久美氏は、20代にして当時国内にはなかった投資信託の評価会社を立ち上げた。個人でも投資を続けてきた藤沢氏が考える、成功する投資とは。

投信を毎月積み立てて、はや25年。アベノミクスの恩恵も重なり、複利の威力を実感しています。相場がいいときも悪いときも地道に続ければ、資産はきちんと増えるんです。

藤沢久美(ふじさわ・くみ)氏 1967年、大阪府生まれ。96年に日本初の投資信託評価会社を起業。2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画し、13年に代表就任

■「手動」で投信積み立て

30歳までに独立しようと学生のころから決めていて、効率よく起業資金をためるために、投信の運用会社に就職してすぐに投資を始めました。株を買えるほどのお金はなかったので、買っていたのは投信と中期国債ファンドです。当時は投信の自動積み立てサービスなんてものはなくて、毎月証券会社に行って、そのときどきで目に付いた投信を買っていました。そのときは全然意識していませんでしたが、結果的に積み立て分散投資になっていました。

積み立てるお金は給料が増えるたびに増やしていきました。起業資金は順調にたまり、無事に投信評価会社を立ち上げることができました。当時、第三者が投信を評価するというサービスは日本になく、こういうものがあったらいいなと思ったのが原点です。データを開示していない投信は自分で買って情報を得るしかなかったので、その後も投信を買い続けて、一番多いときには全部で70種類くらい持っていたと思います。

自分で持つと、投信の問題点もよく見えてきます。パフォーマンスが悪いものも多く、持っていたうち半分以上が、値下がりで繰り上げ償還されてしまったんです。それからは、繰り上げ償還されにくい積み立て型を選び、自動積み立てサービスも活用しています。

いまは株式も持っています。仕事柄、経営者にお会いすることが多いので、そのときに「この方はきっと社会をよりよくしてくださる」と感じたら、その企業の株を買うようにしています。企業を引っ張るリーダーの思想や覚悟は、業績の数字よりもずっと参考になります。

このやり方の土台には苦い経験があります。起業したてでお金がなかったころ、株式投資のプロを名乗る人が薦める銘柄に飛びついたら、その企業が倒産してなけなしのお金が吹き飛んでしまったんです。そのとき、人に言われるがまま買うのはやめて、ちゃんと自分で決めようと誓いました。これだと思って買った株はなるべく売らずに、機会を見て買い増しています。

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