同一シリーズでも速度が違う 書き込みでは5倍差もUSBメモリーの選び方(下)

現実には、フラッシュメモリーの寿命よりも、端子の破損や水ぬれといった日常使用時の事故に注意しよう。端子が壊れてしまうと、それだけでデータの読み書きができなくなってしまう(図5)。USB端子は、軽い圧力でも意外と簡単に変形や破損する。

床に落としたUSBメモリーの端子部分を上から踏んでしまうと、端子の中央部がへこむ。パソコンにUSBメモリーを挿した状態でぶつけたり上から圧力をかけたりしてしまい、USB端子が根元から折れる事故もありがちだ。USBメモリーを利用していないときは、パソコンの端子から抜き、安全な場所に保管しておこう。

水没したUSBメモリーは十分乾燥させる

USBメモリーは、ほかの精密機器と同様に水に弱い。水に漬かってしまうと壊れることもある。運悪くUSBメモリーが水没してしまったら、パソコンに挿す前にティッシュや乾いたタオルなどで水分を拭き取り、十分に乾燥させよう。時間をかけて完全に乾かせば、また利用できることもある。

実験のため水没させたUSBメモリーでも、水分を拭き取り乾かした後に利用できた(図6)。内部に水分を含んでいるようであれば、乾燥剤と共にビニール袋に入れ、しばらく放置すると効果がある場合もある(図7)。

[左上]図5 USB端子が破損したらUSBメモリーは使えなくなる。USB端子は外部からの力に弱く、写真のように端子がつぶれたり、端子が根元から折れたりすることがあるため注意が必要だ [左下]図6 USBメモリーが水没してしまったら、慌てずに乾いた布で拭こう。ここまで完全に水没したUSBメモリーでも、完全に乾いたら動作した。当然、故障する場合もあるので、水ぬれは厳禁だ [右上]図7 USBメモリーの内部に水分が残っている可能性があるときは、チャック付きのビニール袋に乾燥剤と一緒に入れて内部の水分を取り除く [右中央]図8 USBメモリーが壊れている場合、パソコンに挿すと画面のような警告が表示されて使えない [右下]図9 水にぬれる恐れがある場所で使う場合は、防水をうたう製品を使う手もある。写真は、防水対応のADATA Technologyの「SuperiorSeries S107」(実売価格2000~5000円)

もちろん、そのまま壊れてしまうこともある。故障した場合は、パソコンの端子にUSBメモリーを挿してもまったく認識されなかったり、「不明なデバイス」として表示されたりする(図8)。普段からUSBメモリーを持ち歩いていて水ぬれや水没の心配がある人は、防水モデルを検討するとよい(図9)。

(ライター 田代祥吾)

(日経PC21 2014年9月号の記事を基に再構成)

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