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近年増えたアオサギ 名前は背のわずかな青みから

2014/8/30

アオサギは首や腹が白く、背の灰色は微妙に青みがかっている=写真 石田光史

 しばらくは暑さが続いても、どうぞご安心あれ。巡る季節は秋に向かっている。水辺ではすでにシギたちが涼しげな声を聞かせてくれているはずだ。

■翼を広げると1.6メートル 長い首を折り曲げて飛行

 シギの仲間(日本で58種)には北極圏で子育てをし、南半球まで渡って冬を越すというとんでもない旅を繰り返すものが少なくない。4~5月に日本列島を北上していったと思ったら、8月にはもう南下が始まっている。小鳥のさえずりより単調ではあるが、澄んだ笛の音のような声が多く、少し寂しげでもあり、秋の知らせにふさわしい。

 色彩が地味で、小さいものではスズメサイズのシギたちに気づく人は少ないかもしれない。だが、大きなサギなら目にしやすいだろう。中でも、翼を広げると、1.6メートルにもなるアオサギが近年は各地で増えているらしい。

 野鳥の数は地域、季節や年によっても違うので、総合的かつ長期的に調べないと増減はわからない。きちんと調べている人ほど、増えた、減ったについて簡単に口にしないことが多いが、なぜかアオサギとオオバンは例外。各地のデータも増加傾向を示しているものが多い。

長い首を縮めて飛ぶのはサギ科の特徴=写真 石田光史

 日本のサギ科19種の中で白いのは数種だけ。だが、一般には「サギ=白鷺(しらさぎ)」というイメージが強いようで、アオサギがまだ少なかった頃は色付きで大きいことからコウノトリと間違えられて、よく騒ぎになったものだ。サギ、ツル、トキ、コウノトリの仲間はどれも首が長い。この中で、サギの仲間は飛んでいる時に首を縮めているので、すぐにわかる。

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